top of page

令和元年 夏季大学講座(合宿)終了!


こんばんは。

法善寺副住職の中山龍之介です。

先日からブログに書かせていただきましたが、本日をもちまして令和元年浄土真宗夏季大学が終了となりました!三泊四日の合宿で、クーラーの聞いた室内でぬくぬくと研鑽に努めさせていただきました笑。

というのは冗談で、午前・午後・夜とフルコースで講義を受けてきました。

タイムスケジュールはこんな感じです。

 

7/27

18:30~20:00 開講式・座談会

7/28

6:20~6:50  境内の清掃

7:00~8:00   晨朝法要

8:10~9:00  朝食

10:00~11:10 親鸞聖人 月例御命日 日中法要参詣

11:15~12:15 御法主台下(*)御講話

12:30~13:00 昼食

13:30~16:00 講義 (装束について)

18:00~18:30 夕食

18:40~20:40 座談会 (ペットは浄土往生出来るのか)

*御法主台下 (ごほっすだいか)は浄土真宗東本願寺派のトップのことです。

7/29

6:50~7:20  境内の清掃

7:30~8:10   晨朝法要

8:20~8:50  朝食

9:10~11:40 講義 (広島での浄土真宗の始まり)

12:00~12:50 昼食

13:30~16:00 講義 (聖典のたとえ話に学ぶ)

18:00~18:30 夕食

18:40~20:40 座談会 (仏教・浄土真宗を感じた映画や漫画などの作品/お寺におけるSNSの使い方/自坊の紹介)

7/30

6:50~7:20  境内の清掃

7:30~7:50   晨朝法要

8:00~8:50  朝食

9:00~11:30 講義 (煩悩と菩提)

12:00~12:30 昼食

12:45~13:15 閉講式

 

こんな流れで、最後に800字のレポート(20x20原稿用紙2枚)を提出しておしまいです。正直これだけの内容を800文字にまとめるのは難儀でしたが笑、削り削りしながら提出しました。ちなみに昨年の合宿では原稿用紙2枚では足りず、裏にも書き足して1600字超えてしまいました笑

提出した今年のレポートをアップさせていただきますので、こちらも是非ご覧いただければと思います。少しでも皆さんにとって仏教が、浄土真宗が、お寺が身近に感じていただけると幸いでございます!(提出した800字のレポートでは分かりにくいところもありますので、加筆させていただきました。それでも分かりにくい場合は、ごめんなさい笑)

 

令和元年夏期大学講座を終えて

 28日の午前、御法主台下のお話を伺いました。様々なお話をお伺いしましたが、その中でも印象的だったのは、仏教における勉強のお話でした。普通の勉強が暗記中心であるのに比べ、仏教の勉強とは、知識をつなげて自分自身に問いかけるものだとのことでした。人の振り見て我振り直せ、とは言いますが、人を非難するとき、じゃあ自分はどうなんだと問いかける姿勢を持つことが、仏教の勉強ということでした。そうすることにより、生活の中で起こる全てが勉強の糧となり、成長する機会となるとおっしゃっていました。

 その午後、長嶋総務から御装束についてのお話を伺いました。普段の法務においては、依用する装束はほぼ決まっており、それ以外の装束については勉強する機会がなかったので、今回はとても良い機会を頂きました。

 その夜の座談会にて、浄土真宗においてペットは浄土往生出来るのか話し合いました。私の少ない知識の中では浄土往生出来ないのではないかと思い『往生出来ない』のグループに入り議論しておりましたが、心情としてはペットにも救われる道や教えがあってほしいとも思いました。もやもやとしておりましたが、座談会が終わった後に講師に聞いたときに、次のような話を聞いて納得できたような気がします。

 ペットや水子(死産となってしまった胎児)が浄土往生出来るのか、それを気にするのは残された方々。愛するペット、無事に生まれることが出来なかった赤ちゃん、あの子たちは無事に浄土往生出来たのだろうか、そして出来ることならば、自分の命が尽きたときには死後の世界(浄土)でまた再会したい、こう願うはずです。浄土真宗の言葉で還相回向(げんそうえこう)という言葉があります。浄土往生した方が仏となり、現世の我々を浄土へ導いてくれるという意味です。そう考えると、亡くなったペットや水子をご縁として、結果的には自分自身も浄土往生を願っている時点で、我々は還相回向を受けていると言えます。これこそが、亡くなったペットや水子が浄土往生した証拠である、というお話でした。私自身、このお話には納得することが出来、とてもすっきりすることが出来ました。

 翌日の午前中は、広島に浄土真宗が伝わったきっかけや、そこから広がった経緯を聞くことが出来ました。他宗から浄土真宗へ宗旨替えした寺院も多かったとのことで、改めてお念仏の力を感じることが出来ました。末法のこの世において、浄土真宗の教えと言うのは受け入れられやすい物なのだと改めて思いました。

 午後は早島先生という本願寺派の方から、聖典のたとえ話について伺いました。二河白道から始まり、それ以外にも様々なお話をお聞きすることが出来、とても面白かったです。二河白道は学院のレポート課題にもなっていたのでもちろん知っていましたが、改めて聞くと違う視点を持つことが出来ました。他のたとえ話においても、浄土真宗の教えを理解するだけでなく、普段の法話にも引用することが出来ると思ったので、お話を聞くことが出来て良かったです

 最終日の午前中の講義では、煩悩と菩提についてお聞きしました。仏教ではよく聞くテーマですし、普段学院の授業から何回も話を聞いていて理解しているつもりですが、毎回新しい発見があります。特に本日の『即』ならびに『一即一切』の話は大変勉強になりました。仏教の難しさ・面白さを改めて知れた気がします。一つのことが一切(全)となる、そして煩悩即菩提、つまりは煩悩と菩提(さとり)はお互い作用しあっているという話は興味深かったです。阿弥陀仏から見ると、煩悩具足の凡夫である私たちだからこそ、菩提を得ることが約束されているということでした。仏教の難しさ・面白さを改めて知れた気がします。

 

以上です!長くなり申し訳ないですが、ご質問などありましたら何でもお気軽におっしゃってください!私を鍛えるということで、是非お願いいたします笑

南無阿弥陀仏

特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
bottom of page