ご縁を大切にする
5/5のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
今日はこどもの日、端午の節句、ということで、息子にプラモデルの車を買ってあげました。お寺のすぐ近くに、こじんまりながらプラモデルのプロショップ的な雰囲気を醸し出すお店があって前から気になっていたので、そこに行ってきました。
入るや否や、息子は目を輝かせていました。いろいろ見た結果、赤い車が欲しいとのことでしたので、赤いスポーツカーで一番安いやつを買ってあげました(千円)。私も童心に帰って、組み立てるのを密かな楽しみにしていたのですが、接着剤を使わない系のガチなプラモデルで気持ちが折れてしまいました。ただ目の前には引き続き目を輝かせている息子がいましたので、慣れないながらもなんとか完成させました(詳細は省きまくりましたが)。
ただ、10分後にはホイールからタイヤが剥がされているし、娘がそのタイヤを食べようとしているしで苦労が報われたのかは分かりませんが、なんだか楽しいこどもの日の贈り物になった気がします。少しは餌付けできたでしょうか。
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ご縁を大切にする ==============
2日前に住職襲職奉告式を行いましたが、そこから人とのご縁をより一層強く感じるようになった気がします。今日も高校時代の同級生がお寺に遊びに来てくれたりしましたが(高校以来の再会!)、お檀家さんと私も、父や祖父や曽祖父から繋がってきたご縁を辿って今日に至っています。
少しややこしい言い方をすると、『法善寺』というお寺に実体はなくて、連綿と受け継がれてきたものを私もお檀家さんも『法善寺』として捉えています。いやいや、法善寺っていう建物があるし、本堂もあるし、土地もあるやないか、という意見もありますが、例え建物を建替えても、本堂を建替えても、どこかに移転しても、法善寺は法善寺として存在し続けると思います。
スポーツチームも、ある意味同じなのかもしれません。『読売巨人軍』に実体はなくて、王・長嶋の時代があったり、松井秀喜がいたり、最近だと坂本勇人がいたり。選手やコーチ陣や運営陣は入れ替わっていますし、誰一人ずっと存在し続けていないと思いますが、巨人軍たるDNAは連綿と受け継がれていて、そこにファンは『読売巨人軍』を感じています。長嶋と松井の師弟関係にぐっと来たりするわけです。
話を法善寺に戻すと、今の法善寺があるのはご先祖様のおかげですし、そのおかげで私は今こうして生かされているわけです。このあと何十年も経てば、息子やその下の代に移り変わっていくわけですが、その時に『今の法善寺があるのはご先祖様のおかげ』と思ってもらえたら嬉しいですし、私もそのご先祖様の一部でありたいと思います。
なんだか最近は、一人でも生きられるという考えが目立つような気がしますが、やっぱり人間は生きている以上一人では決して生きられないと思います。人との繋がり、ご縁をいただきながら、それによって生かされている人生なんだなと強く感じます。一つ一つのご縁を大切にしながら、自分自身が周りにとって良いご縁になれるように生きていきたいな、と改めて思った今日この頃です。
今日もブログをお読みいただきありがとうございます。また一つ、法善寺を好きになれた気がします。
南無阿弥陀仏
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