まだ立ち直れるのか
- Nakayama Ryunosuke
- 2024年6月6日
- 読了時間: 3分
6/5のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
今日は、独立寺院連絡会の講習会がありました。独立寺院連絡会とは、約40年ほど前にお東紛争をきっかけに真宗大谷派から独立した(抜けた)寺院による集まりです。その後に浄土真宗東本願寺派に属するお寺が多いのですが(法善寺もそう)、宗派に縛られない貴重な組織かな、と思います。
そんな独立寺院連絡会では、約2ヶ月に一度講習会を開いていて、今日がその日でした。今日は『浄土真宗の宗名論争』というテーマで、興味深いお話を聞くことが出来ました。浄土真宗、と公に名乗れるようになるまでそんな道程があったんだなぁと勉強になりました。
次回は8/28の予定です。このブログが届いている独立寺院の方は、是非ともご参加くださいませ。議題は追ってご連絡が行くはずです。
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まだ立ち直れるのか
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さて、そんな今日のニュースで、東京の合計特殊出生率が0.99になった、というものがありました。1を切るのは初のことだそうで、少子化の現実を更にまざまざと見せつけられた感じでしょうか。
子供が3人いる私があれこれ言っても嫌味に聞こえてしまうのかもしれませんが、周りの友人の生活だったり、多様化したこの社会を見る限り、この数字も致し方ないよなぁ、というのが正直な気持ちです。現代社会において、特に都内では、子供を産み育てるというのがあまりにも現実に則していない気がします。
包み隠さず言えば、やはり我々夫婦は恵まれた環境にいると思います。家業なので時間に融通が利きますし、お互いの実家が都内なので困ったら頼ることが出来ますし、他の親戚もほとんど都内にいます。
お寺にいる母に子供をみてもらうことはもちろんですが、子供に熱が出てしまったので急に義母に来てもらったりすることもしばしば。本当に助かっているのですが、ある意味そんな環境を当たり前だと思ってしまっている自分もいます。ただ、冷静に考えればこれらは本当に有り難いことです。
私の友人の中にもいますが、夫婦ともども就職をきっかけに都内に来てそこで結婚された方々は、こういった助けを得ることが難しかったりします。シッターさんを頼むことは出来るでしょうが、急な対応は難しいでしょうし、何よりお金が掛かってしまいます。
様々な制度が出てきて昔よりは遥かに頼みやすくなっていますが、それでも実の親に頼むよりは遥かにハードルが高いのも事実です。こういった面からも、申し訳ないのですが我々は本当に恵まれていると思います。
25ヶ月連続での実質賃金減という、経済的な理由も少子化の一端を担っているとは思いますが、現代の社会的な構造、価値観、習慣、これらが限界に来ている、というのが一番大きな原因な気がします。この生活に、子供を産んで育てる『隙間』がどこにあるんだ、と思っている人が多くいるはずです。
ただそんな中で少し期待したいのが、7月にある都知事選です。総理大臣を選ぶのは与党の限られた人たちですが、都知事は都民が直接選ぶことができます。めちゃくちゃ大きな影響力を持つ、東京都の抜本的な改革をすることが出来る権限者を、我々が直接選ぶことが出来るんです。
よくよく考えたら、これってすごいことで、とてもとても大きなチャンスです。今後の東京都はもちろんですが、日本の行く末をも変えうる機会です。先述した、現代の社会的構造、価値観、習慣を変えられるかもしれません。
なので、政党の組織票だけで成立するような選挙にしないよう、多くの人が選挙に行くべきだと思っています。ちなみに、先日あった港区区長選挙は投票率が30%くらいだったそうです。都知事選がそうならないことを願っています。
今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。まだ立ち直れる、と信じたい。
南無阿弥陀仏
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