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インド・ブッダガヤの学校を支援しました

9/13のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今日は通常のブログではなく、とあるご報告をさせて頂きます。


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インド・ブッダガヤの学校を支援しました

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はい、タイトルの通りですが、法善寺としてインドのブッダガヤという町にある学校に寄付金をお送りさせていただきました。本当に微力ではございますが、この寄付金で少しでも現地の子供たちが教育を受けられることを願っています。


とまあ、これだけ聞くと、理由や背景が分からないと思いますので、その辺りを少し詳しく書かせていただきます。


みなさんご存知の通り、インドはまだまだ発展途上の国です。たまに天才数学者が現れる、みたいなイメージがあると思いますが、めちゃくちゃ人口が多くて、未だにカースト制度という身分制度が色濃く残る風土のせいで、まともに教育を受けられない子供たちがたくさんいます。『学校通わせるくらいなら働かせる』みたいな親がたくさんいるんです。


インドの北東部にあるブッダガヤは、お釈迦様が悟りを開かれた場所で、仏教が始まった場所とされています。そんな聖地ブッダガヤも、実際現地を見てみると発展しているとは言い難く、教育を受けられるのは一部の財政的に余裕がある親の子供だけです。

ちなみに写真の家は、私が3年前に現地に行った時に様々な場所を案内してくれたガイドさんの家です。シャワーは家の外にホースが一本あるだけ、木の枝で歯を磨いていました。当たり前のように暖かいシャワーが出て、当たり前のように歯磨き粉を付けて歯を磨いている自分が、日本が、いかに恵まれているのかというのを実感しました。


そんなブッダガヤで、Yadav Dharmendra Kumarさん(通称ダルさん)に出会いました。私が泊まったホテルのオーナーさんで、現地でお金のない家庭向けに学校も運営していました。一度学校へ見学にも行かせていただきましたが、たくさんの子供たちが通っていました。

ただそんな学校でも、日本の学校の様な立派な設備ではありません。雨露はしのげますがエアコンなんかはもちろんなく、教室にはドアもありません。ただ、それだけでも現地の子供たちにとっては破格の料金もしくは無償で教育を受けられるということで、たくさんの親御さんたちに感謝されていました。先述のガイドさんもこの学校にご自身の子供を通わせている一人で、私がガイド料を支払った時に『これで子供に教科書を買ってあげられる』と言っていました。


当時はそれくらいで話が終わっていましたが、昨年からのコロナ禍により、インドは大きなダメージを受けたことをニュースで知りました。先日テレビを見ていたら、新型コロナによるインドの死亡者数は推定で400万人にものぼるそうです。医療体制は日本ほど恵まれておらず、まともな治療を受けられずに亡くなっていく人がたくさんいたそうです。酸素ボンベを求めて人々が長蛇の列を作っている光景を、ニュースなどでご覧になった方も多いのではないでしょうか。


そしてブッダガヤももちろん例外ではなく、コロナ禍によって被害を受けたそうです。そしてコロナによって、それまでも余裕のなかった学校運営が更に厳しくなったという話をダルさんから伺いました。ロックダウンにより学校を閉鎖せざるを得なくなり、また、子供を通わせる余裕が親に無くなったりしています。オンライン授業を行っても、先ほどのガイドさんのような家にネット環境があるはずもなく、タブレットを買う事は金額的に不可能です。


こういったお話を伺う中で、法善寺として何か出来ないかという気持ちが湧いてきました。はっきり言って法善寺だってそんなに余裕はありませんが、同じ人として、仏教者として、何かしなければいけないという気持ちになり、今回の寄付金をお渡しする運びとなりました。なお、今回の寄付金は、子供たちへの食糧支援などに使われるそうです。


現地ではコロナも少し収まり、8月からまた学校が再開されました。まだ全員が学校に戻ってきている訳では無いみたいですが、学校に子供たちの笑顔が徐々に戻り、少しずつですが活気を取り戻してきています。


最後に、再開された学校の写真を少し載せます。少しでも多くの子供たちに、少しでも明るい未来が訪れますように。


南無阿弥陀仏

 

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