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二淘念仏和讃のお勉強

12/24のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


いきなりですが、那須川天心選手と武尊選手の試合が、来年六月に内定したというニュースが流れてきました。両選手は別々の団体でずっとチャンピオンであり続けていて、何年も前から『戦うんじゃないか』と言われ続けていましたがなかなか実現せず。団体が違うが故の壁なのか、立ち消えになるんじゃないかとも思われていましたが、ついに内定しました。


猪木と馬場、メイウェザーとパッキャオのように、こういう誰もが望むカードは、実現しないか、実現しても遅きに失した形になることが多い中、恐らくお互いがまだ全盛期である来年の六月に決まったことは、個人的にめちゃくちゃ嬉しいです。まだ半年も先ですし、コロナのこともあるので不透明なことも多いですが、無事に試合が実現することを願っています。


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二淘念仏和讃のお勉強

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さて、今日は独立寺院連絡会の声明講習会がありました。独立寺院連絡会は、40年ほど前に大谷派から抜けたお寺さんの集まりとして作られた団体で、月に一度みんなで集まって声明(カンタンに言えばお経の読み方)の勉強会を開いています。


声明は口伝に依るところが多いものなので、良くも悪くも時代と共に若干変化してしまうものです。そんな中ですが、独立寺院連絡会では、大谷派を抜けた当時の声明をきちんと受け継いでいくことを旨として、みんなで勉強しています。


今日の講義テーマは、『正信偈舌々』と『二淘念仏和讃』でした。なかなか珍しいテーマだったからか、いつもよりも多くの方々にご参加いただきました。やっぱり参加者が多い方が気持ちが良いものですね。


正信偈の舌々という読み方は、喉から声を出し続けて、そこに舌先で音を乗っけていくような読み方です。他の読み方に比べると速く、音の変化ものっぺりとしているのが特徴でしょうか。枕経や朝のお勤めで使われます。


二淘念仏和讃は、その舌々に合わせる時に使われたりするもので、普段よく使われる三淘よりも速く、ところどころ省略しながら読むのが特徴でしょうか。正直言うと、この二淘をきちんと称えられる方はほとんどいらっしゃらないと思います。三淘を何となく速めに称えてそれっぽくしている場合も多いのですが、本当は全くの別物で、節も微妙に違ったりします。


ということで、この二淘は教えられる方も限られる中ですが、今日講師をしていただいた方は大のベテランで、とても勉強になりました。声明は『頭(紙面で節を理解する)』『耳(実際に聞いて覚える)』『声(実際に発声して覚える)』の三つの方法で会得していくものだと思っていますが、今回二淘をやってみて思ったのは、『頭』で覚えることはほぼ不可能です。一応二淘の節が書いてある本もありますが、実際の節はそれとは全然違っている場合もありますので、聞いて称えてを繰り返して、『耳』と『声』で覚えていくしかなさそうです。数をこなして、二淘の雰囲気みたいなものを掴んでいくしかありません。


今日だけでも大変勉強になりましたが、この二淘を会得するには時間がかかりそうですので、来月の声明講習会も、二淘念仏和讃がテーマとなります。1月25日の15時からですので、独立寺院連絡会に属されている方々は是非ご参加くださいませ。遠方の方は、Zoomでの参加も可能です(LINEよりご案内差し上げます)。


お坊さんをやってみて思いますが、頭も体も使う仕事ですので、なかなか大変です。高齢になっても精力的にお坊さんされている(?)方を拝見すると、それだけで頭が下がる想いです。気持ちも体も常に元気でいられるよう、生活にも気を付けなければいけません。


寒くて乾燥した日が続きますので、皆様におかれましても気を付けてお過ごしください。



南無阿弥陀仏

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