五淘念仏和讃
11/12のブログです。
こんにちは。
法善寺住職の中山龍之介です。
どうやらプロ野球のクライマックスシリーズが佳境を迎えているようです。セとパ、どちらも1位のチームが2試合連続で完封勝利して、アドバンテージ含めて3勝0敗です。どちらも2試合続けて完封ってめちゃくちゃ珍しいと思いますが、それだけ各リーグの優勝チームが強いという事でしょうか。
このままいくと、オリックス対ヤクルトの日本シリーズになります。昨シーズンはビリ同士の日本シリーズ、何だか不思議な感じですが、野球ってメンバー変わらなくてもこういう乱高下があるところが面白いところです。バスケやサッカーより、目に見えない『勢い』や『絆』や『自信』みたいなものが重要ということなんでしょうか。
早ければ今日にも日本シリーズのカードが決定となります。子供の寝かしつけ時間と被ってしまうためライブ映像では見られていませんが、結果は注目していきます。
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五淘念仏和讃 ===========
さて、昨日は夜に声明学園の授業がありました。私が在籍する2学年は、ここ最近は五淘念仏和讃を習っておりました。末寺では年に数度の重めの法要でしか使わないものですが、やっぱりそういう場でこそ真価が問われるのものですので、気を抜かずに学んでおります。
五淘(いつつゆり)は、普段の法要で使われる三淘(みつゆり)と比べると重い読み方になります。節が増えるのはもちろんですが、ペースが遅くなり、そういうところで『重さ』を表現するわけですね。具体的にどのくらい遅くするのか?というのが難しくて、数値化できなくも無いんでしょうが、法要ではメトロノームが鳴ってるわけでも指揮者がいるわけでもないので、感覚値に頼らざるを得ません。ただ一応、頭の中で、『トン、トン、トン、、、』と1拍1拍を数えてリズムは取っています。
ただそうは言っても、あまりに1拍1拍を置くように称えすぎても、それは機械的に聞こえてしまってよくありません。元々、和讃は親鸞聖人が書かれたものでその教えをより有難く頂くために声明という節回しが付いたわけで、聞いている人にとってすんなりと入ってくるものでなければいけません。音を置いていくのではなく、言葉として読みながら節回しを付けていく、という訳で、言葉によっては『トントントン』のリズムではなく『トントトン』というリズムで読んだ方が良いところもあります。節になれないと、なかなかそれも難しいものですが。
また和讃は、川柳や俳句と同じで、基本的には5文字と7文字の組み合わせで成り立っています。そういった部分も意識すると、より言葉として称えられるようになります。やっぱり聞いている人がすんなり受け取れるものが一番だと思いますので、声明が一人走りしないように気を付けないといけません。
私個人の癖としては、文頭の音が強く出過ぎるみたいです。力強く称えようと思うあまり、頭にアクセントが来すぎて聞きづらい声明になってしまっているようです。こういった癖は、やっぱり誰かに聞いていただかないとなかなか気付けないところで、自分では出来ていると思っても、改めて誰かに聞いてもらうというのはとても重要だなと思いました。
五淘念仏和讃の授業は全5回で、昨日の授業が最終回でした。次回は昭和法要式になりますが、これは全く初めての分野です。繰り返しになりますが、滅多に使わないものでも、そういう場でこそ真価が問われるのものですので、気を抜かずに学んでいきます。
最後に少し宣伝すると、声明学園では希望科目ごとの履修も可能です。重点的に学びたい方にはお勧めですので、ご興味ございましたらご連絡ください。よろしくお願いいたします。
南無阿弥陀仏
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