令和6年2月 お寺の掲示板
2/1のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
ついに2月突入です。この時期になると頭の9割を花粉に占拠されていまして、マスクを手離せない日が舞い戻ってきました。屋内でも着けていたら、段々ボーっとしてきますので、シーンを考えながら脱着しています。
幸いマスクで花粉症はだいぶ軽減できますので、何とかやっていけそうです。このブログをお読みの方の中にも花粉症持ちがいらっしゃると思いますが、頑張って乗り切りましょう。
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令和6年2月 お寺の掲示板
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さて、2月に入ったということでお寺の掲示板を新しくしました。昨年から始めた毎月の掲示板更新ですが、何となく新たな気持ちでその月を迎えられるような気になって、良い感じがします。まああくまで雰囲気ものですが。
ということで今月の掲示板ですが、久々にかな交じりにしてみました。ここ最近は、漢字+現代語訳みたいな組み合わせにしていたのですが、書道教室でかな交じりの創作に取り組んでいた流れで、お寺の掲示板もかな交じりです。
選んだ題材は、中村元氏が訳されている『ブッダの言葉』という本から引用してみました。原文は以下の通りですが、掲示板に書くには長かったので、勝手ながら短くさせていただきました。
身体がむらむらするのを、まもり落ち着けよ。
身体について慎んでおれ。
身体による悪い行ないを捨てて、身体によって善行を行なえ。
ことばがむらむらするのを、まもり落ち着けよ。
ことばについて慎んでおれ。
ことばによる悪い行ないを捨てて、ことばによって善行を行なえ。
心がむらむらするのを、まもり落ち着けよ。
心について慎んでおれ。
心による悪い行ないを捨てて、心によって善行を行なえ。
身体・言葉・心、これらは仏教では身口意の三業(さんごう)と呼ばれていまして、煩悩を生み出すものとして考えられています。よくよく私生活を思い返してみても、何かと災いを運んでくるのは自分の身体であり、言葉であり、心であります。
このブッダの言葉では、これら3つを慎み、悪い行いをしないようにし、善い行いをせよ、と説かれてます。分かってはいるけどなかなか実践できない中で、法善寺の掲示板が目に入ったときに、『あ、実践しないと』と自分を律する機会になれれば嬉しいです。
浄土真宗においての善行と言えば、ただただお念仏をお称えすることになります。南無阿弥陀仏の六字を、心からお称えすることが何よりの、そして我々を極楽浄土に導くための、唯一の善行です。
ただ一方で、我々の普段の生活において人間目線の『善行』を行うことも、とても大切かなぁと思っています。困った人を見かけて、自分に余力があれば助けてみたり、コンビニの店員さんに感じよく接してみたり。そんな小さなことでも立派な善行ですので、まずは身近なところから始めてみてはいかがでしょうか。
寒くて花粉が舞う2月、みんなで手を取り合って乗り越えていきましょう。
今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。倒れている自転車を起こしてあげるのも、善行だと思っています。
南無阿弥陀仏
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