任すとこ任す
9/4のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
9月最初の週末が終わりました。肋骨を痛めながらの法要はどうなることかと心配していましたが、痛みも治まってきたおかげで何とか乗り切りことができました。少し呼吸が浅くなってしまっている気もしますので、本調子まではもう少し、という感じでしょうか。
ぎっくり腰の時も思いましたが、肋骨も生活全てに関わってくるので本当に鬱陶しい骨折です。どんな怪我でもそうですが、もう2度としたくありません。が、不運ばかりは避けようがありません。治ったら、できる限りの不安要素を取り除きながら、バスケやら筋トレやらを楽しんでいこうと思います。
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任すとこ任す
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少し前に、ワンピースの映画『ONE PIECE FILM RED』を見に行ってきました。興行収入が120億円を突破したということで話題になっている映画でして、ONE PIECE好きとしては行きたいなと思っていたところ、妻が子供を見てくれたりして時間を作ってくれたおかげで見に行くことができました。感謝です。
内容の詳細については避けますが、楽しんで見ることができました。映画を見に行くと大抵最初の15分は眠くなってしまうのですが、歌のおかげか、ポップコーンのおかげか、ONE PIECE愛のおかげか、最初から最後まで集中して見られました。
実はONE PIECEの劇場版の中でも、作者の尾田栄一郎さんが監督や脚本を務めているものとそうではないものがあるのですが、タイトルに『FILM』と付くものは監督や脚本を務められているものみたいで、今回の映画もそうでした。そのおかげか、考察勢が盛り上がりを見せているのも、興行収入に寄与しているんじゃないでしょうか。
今作では印象的な曲が何曲も使われています。場面場面で、そのキャラのその時の心情を歌っていたりして、とても作品にマッチしていました。終わってからもAmazon Musicとかで聞いたりするくらい気に入っています。ただそこで、この映画ってどうやって作られたんだろう、とふと思いました。
『映画』という単位で作品を見れば、『尾田栄一郎の作品だ』となる訳ですが、分解していくと、『中田ヤスタカの曲良いな』だったり、『Ado、歌うま過ぎ』となる訳です。もちろん、歌詞のキーワードとなる言葉だったり、曲の雰囲気のリクエストとかは尾田栄一郎さんから出ていると思いますが、細かい『いや、ここはレじゃなくてミで』みたいな指示は出していないはずです。それでも全てを取りまとめて『尾田栄一郎の作品』としていることに凄さを感じました。
どこまで自力でやるのか、どこまでを人に任せるのか、この線引きって意外と難しいものです。仮にその分野のプロに仕事を頼んでいても、口や手を挟みたくなってしまうのが依頼主の心情です。特に自分が少しかじったことのある分野だったり、過去に成功体験があるような分野だったら尚更です。
そんなんが無くても、私は今回の建替えで設計士さんにあれやこれやと口を挟む始末です。ドンと任せたいところですが、『これから自分が何十年も住むんだから…』と考えると自分を抑えるのが難しくなってしまいます。今回の映画を見て、そんな自分が何だか申し訳なく感じてしまいました。
自分で何もかもやってしまいたくなる性分の私ですが、建替えが終わったらプロを周りに置いていこうかなとも思っています。お寺でやるイベントだったり、ホームページだったり、SNS運用だったり、任すとこは任す、自分でやるべきとこは全力でやる、このバランスを見極められるようになりたいものです。
今日もブログをお読みいただきありがとうございます。餅は餅屋。
南無阿弥陀仏
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