初めての香炉の灰ならし
7/10のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
今日は新盆会の法要をお勤めしました。忌明け(49日明け)のご遺族が初めて迎えるお盆のことを新盆と言うのですが、法善寺ではお盆直前の日曜日に、当該の方々にお集まりいただき、新盆会の法要をお勤めしています。
本堂のキャパにも限界がありますので、11時の回と13時の回、2回に分けて行いました。浄土真宗の場合は、お盆に亡くなった人の魂がこの世に帰ってくる、という言い方はしませんが、お盆を機縁として、故人に改めて感謝の気持ちを抱き、また目の前の日々を前向きに歩んでいってほしいと願っています。
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初めての香炉の灰ならし
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新盆会の法要終わりに、本堂の参詣席前に置いてある香炉を新しいものに入れ替えました。そもそも前の香炉は父が買ってきたものなので、コンセントに接続して電源を入れると中の熱源が温まり、炭を入れずともお焼香ができる、というそれなりに便利なものだったのでした。
ただ、経年劣化なのか、灰の中で熱源が長時間温められることが良くなかったのか分かりませんが、電源を入れても熱くならなくなってしまいました。最近は、その熱源の上に炭を置く、という本末転倒なことをやっていたのですが、見栄えも良くないし、使わないなら延びてるケーブルは邪魔なだけだし、ということで新しいものに入れ替えました。
入れ替える際に、また熱源式のものにしようかとも思ったのですが、価格的にも高いし、それでいて保証期間は2年間くらいとのことでしたので、炭の費用を鑑みても普通の香炉の方がコスパが良いみたいです。確かに日々の墨入れは、スイッチ一つに比べると少し面倒かも知れませんが、数年に一度香炉を入れ替える方が面倒そうです。
私がお寺に入ってから香炉を新しくしたのは初めてのことです。当然ながら最初は香炉の中は空っぽですので、灰を敷かなくてはいけません。壊れた香炉から灰を取り出し、ふるいに掛けながら移し替えました。抹香の燃えカスは全部灰になるもんだと思ってたのですが、意外とサラサラになりきらず、灰の中にたくさん残っていました。ふるいに掛けると、それらが小石のように大量に出てきてびっくりしました。
恥ずかしながら香炉の灰ならしの作業も初めてのことで、YouTubeで作業を確認しながら進めていきました。参考にした動画では、見たこともない専用(?)の道具を使って灰をならしていて、さすがにぴっちりと綺麗な仕上がりになっていました。今までそこまで気にしたことのないポイントだったのですが、これを機に香炉の中は綺麗な灰で保っていきたいと思います。お焼香する方も気持ちが良いんじゃないでしょうか。
今日もブログをお読みいただきありがとうございました。ということで、お盆は綺麗な灰でお迎えします。ご注目ください。
南無阿弥陀仏
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