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合掌の意味、その時の気持ち

1/24のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今日はとてもとても寒い1日でした。気温はもちろんですが風がとにかく強くて、体感温度を更に下げていました。


そんな中、スーツで出かける用事があったのですが、スーツ用のコートを持ち合わせていないことに気が付きました。いかに普段からスーツを着ていないかということですが、36歳の社会人として恥ずべきこととは思いつつ、無いものは無いで仕方ないのでそのまま外出しました。


幸い、タクシーに乗ったり室内にいたりする時間が殆どだったので何とか乗り切れました。もちろんそれでも寒かったので、今度時間と予算があるときにスーツ用のコートを買いに行こうと思います。想定外の出費です。


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合掌の意味、その時の気持ち

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一昨日だったか、テレビのニュースで能登半島地震の影響で続いていた断水が、漸く解除された模様が映し出されていました。


とある老夫婦のご自宅の模様でしたが、蛇口から水が出てきた時にお二人は涙を流すくらい喜んでおられました。そして、それと同時に、蛇口から出てくる水に対して手を合わせ合掌をし、『本当にありがたい』と何度も何度も唱えていました。


北陸地方は浄土真宗への信仰が篤いことで有名です。真宗十派と呼ばれる、浄土真宗における主な十個の宗派の本山も、半分くらいは北陸に位置しています。5年前に全て伺いましたが、どれもこれもとても立派なお寺でした。


ニュースに映っていた老夫婦も、合掌されている様を見るに、おそらく真宗門徒なんじゃないかと思います。そして、普通ならば復旧作業をしてくれた方にお礼を言う程度、手を合わせにしてもその人に対して行ないそうなものですが、あの方々は蛇口から出てくる水に対して合掌をしていました。


合掌の意味は何なんだろうか、なぜあの老夫婦は合掌したんだろうか、何に対して合掌したんだろうか、そんなことをニュースの映像を見ながら考えてしまいました。


もちろん、阿弥陀仏に対する感謝の気持ちが具わってはいるはずですが、それだけではないはずです。生かせて頂きありがとうございます、また日々を頑張って歩ませて頂きます、そんな私めをどうぞ見守っていてください、これらの気持ちが入り乱れ、手を合わせずにはいられなかったのではないでしょうか。


そんなことを考えながら、私自身もちゃんとこういう気持ちを持たなければいけないなぁと思いました。法要の際に手を合わせてはいますが本当に心からやっているのか、最後に手を合わさずにはいられない気持ちになったのはいつなんだろうか、自分の胸に手を当てて考えると、ちょっと恥ずかしくなりました。


灯台下暗しとも言いますが、まずは自分自身が僧侶としてそういった気持ちを持ち合わせていなければいけません。真摯な気持ちで、日々を歩ませて頂きます。


今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。当たり前のことにも感謝しなければ。



南無阿弥陀仏

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