変化できる者が生き残る
7/18のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
今日はバスケ男子日本代表の試合がありました。オリンピック前最後の強化試合(練習試合)で、相手は世界ランキング7位のフランスでした。世界ランキング42位の日本からすればバリバリの強豪国ですが、なんとなんと81-75で勝利を収めました。おめでとうございます。
八村選手や渡辺選手の自信あふれるプレーに周りも引っ張られる形で、全員がステップアップしているように見えました。スポーツにおいてメンタルがいかに大切なのかを思い知らされるような戦いぶりで、その中心にいるのがまだ23歳の八村選手と言うのが驚きです。彼はやっぱりすごいみたいです。
ここまで来るとオリンピックでの歴史的一勝にも現実的な期待がかかってきます。スペイン、アルゼンチン、スロベニア、どこも強豪国に間違いありませんが、今の日本ならやってくれるでしょう。本番が楽しみです。
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それにしても、今日の試合を見ていても思いましたが、NBA選手がFIBAルール(世界バスケのルール)に苦戦しています。もちろんバスケの実力はNBA選手達が頭1つ抜けているのは見ていれば分かりますが、なかなかアジャスト出来ていない選手がいるのも事実です。
ボールの違い(滑る)やら、コートの違い(3Pラインが近いなど)やら、NBAとFIBAで色々と違いがありますが、特に大きいのが『ハンドチェック』と『ディフェンスの3秒ルール』じゃないかなと思います。
ハンドチェックはNBAよりもFIBAの方が笛のハードルが高いため(あまり鳴らないため)、ディフェンスがオフェンスに対して激しく当たることが出来ます。逆を言えば、最近のNBAがソフトになってきていて、古参のファン(わしかぇ)なんかは、ここらへんに対して最近のNBAに物足りなさを感じているはずです。わざとファールをもらいに行くような動きは、FIBAではなかなか吹いてもらえません。
ディフェンスの3秒ルールは、ゴール下のペイントエリアと呼ばれる場所に、ディフェンスの選手が居続けられるかどうか、というルールです。細かい条件はありますが、NBAでは3秒までしかペイントエリアに居続けられませんが、FIBAではこのルール自体が無いためいつまでもゴール下に居続けられます。ディフェンスでブロックの強い選手にとっては、ゴール下から動かなくて良いのでFIBAルールの方が有利です。オフェンス側からすれば、中に切り込んでいくのが難しくなってきます。
細かいようですが、こういったルールの違いが大きな変化をもたらしています。事実、NBA選手が揃ったアメリカ代表も、直近の強化試合でオーストラリアやナイジェリアに敗れています。世界中のレベルが上がってきている、個々人のスキルだけでなくチームとしての戦い方が大事になってきている、という事もありますが、やはりルールの違いが一番大きいんじゃないでしょうか。
当然ですが、このルールの違いに順応できるかどうかがより高いレベルで勝利を掴む上では大事になってきます。ダーウィンの『強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ』という有名な言葉がありますが、世界バスケもまさにそういう流れになってきています。
当然ですが、強くて賢くて変化できたら最強なわけで、アメリカ代表がそういう存在になれるのか、注目していきたいと思います。なんだかんだ言われていますが、ここまで来たらオリンピックを楽しんでいきます。
南無阿弥陀仏
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