心も貧しくなる日本人
5/18のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
法善寺にある東京都台東区では、今週末に三社祭が行われています。台東区民が一番一丸となって盛り上がる週末で、至るところにお祭りの格好をした人々が出てきています。
一応法善寺はお寺なので、そこまで積極的に参加はしませんが、地元の文化として嗜む程度には楽しんでいます。やっぱりこういう空気感は良いですね。
==============================
心も貧しくなる日本人
==============================
ネットニュースでは、切り取り記事や切り取り動画を目にすることが多々あります。そんなイチイチ一次情報にアクセスすることなんて出来ませんので助かってはいるのですが、時には元々の意味とは違った形で伝わってくることもあります。
人の話の本筋を理解できていないのか、あるいは悪意があって都合の良いように切り取っているのかは分かりかねますが、それによって揺さぶられる方も多くいて負のスパイラルになっています。
私自身は、怪しい記事や動画はあまり鵜呑みにしないようにしているつもりですが、イチイチそうやって反応することに、しんどさを覚えています。
全文や、前後の言葉から捉えれば問題なくても、ピンポイントで言葉の揚げ足を取ることはしょっちゅうあります。かくいう私も、別に切り取られることなんて無いはずなのに、過激な表現が混じらないように気をつけているつもりです。
これを伝えたいけど、そこだけを持ち帰られたら違う意味で伝わってしまうかも、とか考えるのが本当にしんどいです。こんなにも、言いたいことが言えない世界でしたっけ?と思いたくもなりますが、これからの日本を考えるとこの流れは止まらなさそうです。残念ながら、経済的な豊かさが心の豊かさにつながっている場合がほとんどですので。
ただだからこそ、我々宗教者が心の豊かさを説かなければいけません。先日の永代経法要でお話した『布施』もそうですが、宗教には心が豊かになるヒントが沢山ちりばめられています。
経済的に貧しくなり、心が貧しくなり、人を貶めることに快感を覚え、なのに目の前の現実からは目を背ける。そんな日本には、なってほしくありません。私なんかがなにか出来るとも思いませんが、出来ることをコツコツやっていきたいとは思っています。
今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。もっと伝えられるように、頑張らないと。
南無阿弥陀仏
-------------------------------------------------------------
Comments