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憎しみの連鎖

  • 執筆者の写真: Nakayama Ryunosuke
    Nakayama Ryunosuke
  • 2022年2月26日
  • 読了時間: 3分

2/26のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


もう2日前になりますが、ロシアによるウクライナ侵攻がなされました。様々な経緯、事情、理由があるのでしょうし、その辺りに私は明るくないので何とも言えませんが、戦争で人が亡くなっていくことに、ただただ悲しい想いでいます。そんな形で人生が終わることを望んでいたはずがなく、本人はもちろんですがご家族や周りの方々の気持ちを推し量るとやりきれません。


やはり私は、何があっても戦争は反対です。理屈じゃありません。自分の身内や近しい人に戦争の被害者がいないからこんな甘っちょろいことを考えているのかもしれませんが、憎しみの連鎖を増やしてしまう戦争は絶対に無くすべきだと強く思いました。私なんかが声を上げても何の力もないのかもしれませんが、1日も早く、1人でも少ない犠牲者で、事態が収束することを願っています。


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憎しみの連鎖

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子育てで息子を叱ることがあります。もう2歳半なのでだんだんと物の分別がついてきているのに、ご飯を放り投げたり、おもちゃをガンガン地面にぶつけたりした時です。リアクションは様々で、泣いたり、不貞腐れたり、言い訳を並べたり(口が達者)。泣いている息子を見るのは決して気持ちの良いものではありませんが、教育のためと思って心を鬼にしております。


ところが、同じようなことをしても娘はほとんど叱りません。別に娘が可愛いからというわけではなく(可愛いけど)、まだ1歳にも満たないし、言葉もまだまだ理解していないので、叱ったところで何が何だか理解できないだろうという判断です。


そういう光景を見ているからか、息子が娘に嫌がらせをしている場面をしばしば見かけます。上にのしかかったり、歩いているところを押したり、おもちゃを取られたと言ってぶったり。そこでも息子はまた叱られてしまうわけですが、もしかしたら『なんで自分だけ叱られるんだ』と思っているんじゃないかと思うと、少し胸が苦しくなります。『妹はまだ小さいんだから言ってもわからないでしょ』と言うものの、そこまで冷静に判断できるお年頃じゃございません。


冒頭でも少し触れましたが、これももしかしたら憎しみの連鎖なのかなと思ったりもします。自分が受けた苦しみを、妹に当たることで晴らしているのかもしれません。国家と2歳児を比べるのはおこがましいかもしれませんが、どこまで行っても人は人だと思っています。どう感じるか、何が好きか、何が嫌いか、という根本の部分はあまり変わらないような気がします。


そうすると、戦争反対の第一歩は、息子を叱らない、なのかもしれません。息子だけではありません。周りの人に憎しみを抱かれないように接することが大事で、結局はその積み重ねなのかもしれません。


今日もブログをお読みいただきありがとうございます。まずは自分のまわりで、出来ることから始めてみようと思います。自分なりの反戦活動です。



南無阿弥陀仏

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