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書道に正解は無い

11/19のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


大谷翔平選手がメジャーリーグでMVPを獲得しましたね。素晴らしすぎますが、満票というおまけつき。本当におめでとうございます。打者としても投手としても、まだまだやってくれそうな伸びしろを残した中での受賞という事で、今後の益々の活躍に期待せざるを得ません。


ちなみに日本人としては2人目、イチロー選手以来です。イチローはシスラー、大谷はベーブ・ルースと、2人ともレジェンド選手と比べられているところも共通点かもしれません。そんな偉人たちと比べられるのはどんな気持ちなんだろうかと思いながら、大谷選手はきっと更に突き抜けてくれるんだろうと信じ、これからも応援していきます。


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書道に正解は無い ===============


さて、本日は昨日の書道教室を少し振り返ってみようかなと思います。3日連続で書道絡みのブログですが、私の記憶整理という意味合いもありますのでお付き合いください。そしてもし興味があれば、日本教育書道芸術院の門を叩いてみてください。


昨日の書道教室は、私は提出物は終わっておりましたので、前半の1時間を法帖(古典のお勉強)、後半の1時間を濫觴(課題の制作)に充てました。まず法帖ですが、今はかな交じりの真っ最中で、60 x 180cmという横長の紙に詩をつらつらと書いています。


法帖の題となる詩は、三好達治の『大阿蘇』というものでした。お手本となる字は、日本教育書道芸術院の創設者でもある大溪洗耳先生が書かれたものです。一見すると書けそうな字なんですが、実際に臨書してみると遥かな高みにいらっしゃることが分かる字です。それでも、何とか食らいつきながら、一文字一文字はもちろんですが、全体のバランス、行間、潤滑なども意識して臨書しました。


ちなみに今週はまだ臨書でしたが、次回からは自分で詩を選んで(もしくは教室で用意された詩を用いて)、自ら創作していきます。不安しかありません。


そして後半の時間は濫觴でしたので、昨日は法帖の流れそのままにかな交じりに挑戦しました。課題は村田春海の『泊り舟 苫のしづくの 音たえて 夜はのしぐれぞ 雪になりゆく』という短歌でした。正にこれからの季節にふさわしい課題でした。


作品の写真は提出の時にブログに掲載しますが、法帖で良い感じにアップが出来ていたのか、1枚目から割と良い感じに書くことが出来ました。珍しく先生にも褒めて頂き、『次は濁点にも気を使ってみましょう』と助言を頂きました。研究科に入ってから、師範養成科では指摘されなかったような細かいところまで指導を頂けるようになります。落款(作品の最後に書く名前とか)もその一つでしたが、今回は濁点が取り上げられました。


確かに、恥ずかしながら今までほとんど意識したことは無く、どれも同じようにチョンチョンと濁点を振っていました。ただ今回の課題では、『づ』『ぐ』『ぞ』の3か所で出て来ますし、『ぐ』と『ぞ』の二つは近いので、濁点の置き方で作品の印象がだいぶ変わってきます。


字から離して白のスペースを潰すように置くのか、はたまた字の近くに置いて白のスペースを活かすのか、字自体は細い線で書いたので敢えて太い存在感のある濁点を書くか、など考えてみると意外と色々なパターンがあります。


そんなこんな、色々と考えながら更に2枚書き、合計で3枚書きました。自分としてはより良くするために書いていたつもりが、考えすぎてしまい、結局1枚目が一番良い出来でした。あまり深く考えずに、何のプレッシャーも感じずに書いた作品が良かったという事で少し悔しいですが、これが書道の難しい所でもあり、面白い所でもあります。そんな自然体の作品を超えられるものを作れるよう、引き続きチャレンジしていきます。


理数系で、答えが明確にある問題に取り組むことが好きなタイプだったの、正解などあってないような書道に最初は戸惑いましたが、今ではそれも少し楽しめるようになってきた気がします。いい加減明日のブログでは書道から離れますが、またアップしますので楽しみにしていただけると幸いです。



南無阿弥陀仏

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