書道12月号課題
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
昨日からの腰痛は相変わらずで、夜に行きつけのカイロに行ってきました。やっぱり冬になると筋肉がこわばり、血流が悪くなることでギックリ腰は多くなるそうです。私はまだギックリまではいっていませんが、ぎりぎりのところにいます。ということで早めのカイロに頼りました。
いつも効いてくるのは翌日ですので、とりあえず今日はおとなしく寝ようと思います。明日起きたらきっと良くなっているはずです。なんせゴッドハンドですので。
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今日の法善寺
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さて、本日お寺では、本堂の仏具のお磨きをしていました。お正月やお彼岸など、大きな行事の前に仏具を磨くのですが、今日はもちろんお正月に向けてのお磨きです。
と言っても私は参加せず、お寺の女性陣とその友達(通称・お磨き隊)の皆様によって行われました。きっかけは不明ですが、法善寺ではお磨きは女性陣の仕事となっています。座りながら重い仏具を磨く作業ですので、地味ですが大変なはずです。大変助かっています、ありがとうございます。
そして私は私で、腰痛の具合を見ながら参拝御朱印の書き込み作業をしていました。あと数十時間で正月が訪れる中ですが、まだまだ全然書き終わっていません。相変わらずのギリギリ感ですが、まあ何とかなるでしょう。基本的に今までの人生で、何だかんだ何とかなってきておりますので、きっと大丈夫です。頑張り切ります。
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書道12月号課題
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そういえば、昨日のブログでも触れましたが、書道の12月分の課題を載せていませんでした。遅くなりましたが今日のブログで振り返りますので、お付き合いくださいませ。
まず半紙ですが、今月の課題は『光陰箭(や)の如し』でした。『矢』じゃないの?と思ったのですが、調べてみると原典では『箭』の字が使われているとのことで、古典に倣い『光陰如箭』の4文字を書きました。上段に来る1文字目と3文字目に比べ、下段に来る2文字目と4文字目が重い(画数が多い)文字となるため、全体のバランスを取るのが難しかったです。特に『如』は書き出しから気を付けないと上下がずれるため、何枚も書き直しました。
次に条幅ですが、『楷書(左から3枚目)』と『漢字(左から2番目)』は、『西山白雪三城戍 南浦清江万里橋』という漢詩の一部を書きました。
楷書では、『西山白』の頭3文字が小さくなりがちなのに対し、後半は大きくなりがちな字が続きます。特に『清』は『西山』の真横に来るため、バランスを取るのが難しかったです。改めて見てみると、やっぱり大きくなってしまったな、という印象です。
漢字(行草体)では、見せ場を作るのが難しかったです。前に先生から、どれか一文字でも上手く書けた字があればとりあえず成功、と言われたことがありますが、それすら成し遂げられなかった気がします。強いていてば『雪』なんですが、改めて見返すと『う~ん』と言った感じです。
『創作(行草体3行書き)』では、『西山白雪三城戍 南浦清江萬里橋 海內風塵諸弟隔 天涯涕淚一身遙』という漢詩を書きました。特に3行目は、潤渇(墨の強弱)が全然つけられていなくて、『とりあえず書いた』感じになってしまいました。忙しかったので、確かに『とりあえず書いた』のですが、それが文字に出てしまっています。深みがありません。
『かな交じり』は、最初の書き出しは上手くいったと思います。ただ各行、下に行くにつれて真ん中に寄り添うようになっていくのが理想なのですが、寄り添い切れなかった印象です。書いているときはもちろん意識してやっているつもりなのですが、見返すと全然出来ていなくて驚きます。まだまだ頭の中にある『真っ直ぐ書かないといけない』という固定概念が拭えていないという事でしょうか。書道はもっと自由なので、もっと自由な発想になりたいものです。
全体的に言えば、はっきり言って停滞している気がします。と言うのも、書きこむ時間を作れていないからです。ただ今回の御朱印を書くことで、少し違うかもしれませんが『筆で書きこむ』という時間は作れています。今回の追い込みが、書道にどう影響が出て来るのか、個人的には少し楽しみです。
以前にも、『楷書を毎日1枚必ず書く』というルーティンをしていた時期がありますが、そうすることによって字がどんどん変わっていくのを経験しました。今回もそうなることを期待しています。
それでは、明日は大晦日です。お正月準備のラストスパートを頑張りますぞい。皆様、くれぐれもギックリ腰にはご用心を。
南無阿弥陀仏
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