書道5月号課題提出
5/25のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
季節の変わり目、真っ只中です。コロナが流行り始めてからは手洗いを徹底していたのであまり風邪は引いてこなかったのですが、久々に少し喉が痛い感じがします。きっとエアコンをつけたりなんかで寝室が乾燥しているんだと思いますが、気を付けて今日は早く寝ようと思います。
でもブログは手を抜かず、きちんと書きますぞい。あしからず。
================
書道5月号課題提出
================
ということで、今日は書道教室に行って5月の課題を提出してきました。私は木曜クラスなので、本来であれば先週の木曜日に提出しなければいけなかったのですが、シンプルに失念していたので代わりに今日行って提出してきました。とは言っても全て事前には間に合わず、その場で書いて仕上げたものもありました。先生方に御迷惑おかけしました。申し訳ございませんでした。
まずは角額の少字数(写真右上)ですが、最終的にはこの形になりました。『徳有鄰』という3文字ですが、『徳』と『鄰』は行書で、『有』は草書で書きました。何枚も書きましたし、先生とも相談しながら仕上げたので納得しているのですが、他の生徒さんの作品を見て『有はもう少し左に寄せても良かったかな?』と思っています。ただこういうのは正解が無いので、終わりはありません。
個人的には、『鄰』の最後の縦画の逆筆が上手くいって良かったです。この類いのかすれは筆に墨が残っていないから生じるものではなくて、逆筆で上手く筆を開くことで毛先をかぎ爪のように使ってかすれさせます。習いたての頃は先生がやっているのを見て訳わからなかったですが、何となく出来るようになってきました。もちろん逆筆にも上手い下手があるのでいつも上手くいくわけじゃありませんが。
次に半紙ですが、今月は『遠蹈獨游』という4文字でした。『遠く蹈んで獨り遊ぶ』という意味みたいです。どの字も現代ではあまり使われない形ばかりで、こういうのは書き慣れていないため苦労します。楷書は何となくまとめられましたが、特に行書は苦労しました。はっきり言って全然納得できていませんが、これ以上進むことが出来ませんでした。
条幅(半切)の創作・楷書は、蘇軾(そしょく)の『白水満時雙鷺下 緑槐高処一蝉吟 酒醒門外三竿日 臥看渓南十畝陰』を書きました。創作は全文を、楷書では前半の2節を書きました。
まず楷書ですが、2行とも上手く中心を捉えながら書けたと思います。個人的には『雙』が面白く書けたかなと思っていますが、その次の『鷺』は大きくなりすぎました。上の『路』の口の下の縦画の長さが全てを決めた気がします。あそこを短く書ければ、つくりの『各』も小さくなっていったはずです。ドミノのように、1つのミスが次々とミスを引き起こしていきます。
創作は、ノートでシミュレーションをしていましたが実際に半切に書くのは今日が初めてでした。1行目下の『高処』あたりは少し書き慣れた感を出せた気がします。『蝉』の縦画はもっと左に流したつもりでしたが、こうやって見てみると真っ直ぐ降りていっているように見えます。難しいものです。
最後に条幅のかな交じりですが(細楷は省略)、改めて見るともっと墨量が入った字があると良かったなと思います。2行目上の『實の』が上手く力抜けて書けたのですが、周りもほどほどに力が抜けているので際立って見えません。その次の『圓』なんかは、構えの中を墨でもっと潰しても良かったと思います。
一応来月卒業予定なので、来月が最後の競書提出となります。きっとバタバタしておりますが、精一杯頑張って提出し、有終の美を飾りたいと思います。
また、角額の少字数はお寺の掲示板に貼るのに丁度いいサイズですし、字が少ないだけあってすぐ書けるので、近い内に展示しようと思います。法善寺にいらした際には、是非ご覧くださいませ。
南無阿弥陀仏
新型コロナウイルスでお困りの方へ
『法善寺の輪』はこちら
法善寺の檀家になってくださる方はこちら
Comments