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正信偈 真四句目下

4/8のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今日は長男の1歳半検診のため、妻と子供たちが里帰りから1日だけ戻ってきました。私自身も、会うのが3日ぶりで、会うたびに息子の話す言葉が増えていて驚かされます。乾いたスポンジのように、子供はどんどん新しいものを吸収していきます。大人の言葉を良く聞いていて、前は『美味しい』と言っていたのに、今日は『うまい』に変わっていました。下手な言葉は使えません。


検診は妻が連れて行ってくれたのですが、お陰様で問題なし。発語や積み木遊びや御絵描きなんかを披露して帰ってきました。良かった良かった。早くもっとコミュニケーション取れるようになると嬉しいですね。



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正信偈 真四句目下

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夕方、妻と子供たちを妻の実家に送り届け、夜からは声明学園がありました。ちなみに、東京都でもまん延防止等重点措置(まん防法?)が発令されそうな勢いですが、緊急事態宣言にならない限りは通常通りの授業を続けていく予定です。もちろん感染対策は抜かりなくやっていきます。


話を戻しまして。。。

私が在籍している1学年は、引き続き『正信偈 真四句目下(しんしくめさげ)』の練習をしています。以前にも書きましたが、正信偈の一番ポピュラーな読み方である『草四句目下(そうしくめさげ)』は、書道で言えば『草書』になります。対して『真四句目下』は『楷書』、つまり1音1音はっきりと発音するのが特徴です。


細かい話をすると、同じ音でも2節当てられている場合、『ゼ・エ』と1音ずつ発音しなければいけません。『ゼー』とそのまま伸ばすのは草四句目下の読み方です。


また特徴的なのが、2音を2節で読むのですが、1音目が2節目に被ってくる読み方です。これだけだと何言ってるか分からないと思いますし、私自身も何を言っているのか分からなくなりそうなので例を出すと、『海(カイ)』と書いてあるところで、1音ずつ『カ・イ』と読むのではなく『カ・アイ』と読む、ということです。


こういう読み方が至る所に登場しますし、場合によっては2節目から音を下げる場合もあるので(むしろそっちの方が多いかも)、かなり難しいです。さっきの例で言えば、『カ』はそのまま読んで『アイ』から音を下げる、という事です。一音一音発音し直さなければいけないので、ホントに喉が疲れます。


また、割字(わりじ)が多いのも特徴です。割字とは『にゅう』ではなく『にう』と読んだり、『しょう』ではなく『せう』と読んだりすることで、草四句目下では割字じゃないところも真四句目下では割字になっていたりするので、正信偈に慣れた気でいると痛い目を見ます。


ただ、こういう細かい所をひとつひとつきちんと実践することで、草四句目下にはない厳かさが真四句目下には出て来ます。法善寺の様な末寺(本山以外のお寺)では、真四句目下が一番重い読み方になりますので、やっぱりそこの厳かさは出していきたいところです。


ちなみに正信偈 真四句目下は、法善寺では11月3日の報恩講で唯一読んでいます。毎年いらしている方々は、『あー、あれのことか』とお分かりになったかもしれませんが、まだいらしたことのない方々も是非聞きにいらして下さい。大人数で称える真四句目下は結構圧巻です。少し先ですが、楽しみにしてくださると幸いです。


気付けば4月も1週間が過ぎています。声明学園は7月中旬で1年度が終わりますので、あと3ヶ月ちょいとなりました。自分が教える立場になった時のことを考えながら授業を受けていますが、まだまだその域には達していません。引き続き精進してまいります。



南無阿弥陀仏

 

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