永代供養ではなく、永代経
4/26のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
大阪府知事の吉村さんが『0才児選挙権』を提唱して炎上しているそうです。私個人としては子供がいますし、高齢化によって若い人の意見が通りにくくなっている(そして更にそうなっていく)ので、概ね賛成だったりします。『子供の分も選挙権くれないかなぁ』と思っていたくらいです。
ただまぁ、反対意見があるのは仕方ないことですし、法的にも乗り越えなければいけないハードルは少なくなさそうです。この案が実現できるのかどうかはさておき、これくらいの改革がないとなかなか厳しくなってきているよなぁと思わせてくれるのが、今の日本です。
維新に限らずですが、政治家さんは大変なお仕事だと思います。特にこのSNS時代では大衆の声が直に届きますが、どうかへこたれずに頑張ってください。
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永代供養ではなく、永代経
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さて、気が付けば法善寺の永代経法要(5月3日)まで一週間となりました。4月になった時にはずいぶん先だなぁなんて考えておりましたが、時の流れは早いものです。今月のお寺の掲示板にも書きましたが、正に『春色如流水(春の景色は水の流れのように早く過ぎていく)』です。
●法善寺 永代経法要
日時:5月3日㈮㈷
11:00- 法話(話し手は住職です)
12:00- 法要
そういえば、たまに永代経法要を永代供養だと思われている方がいらっしゃいます。字面が似ていますし、『えいたいきょう』と『えいたいくよう』という音も似ているので勘違いされるのかなと思います。そもそも、永代供養の方が耳馴染みがあるのかもしれません。
まず永代供養は、ご親族の代わりに、お寺なり霊園なりが御遺骨を永代にわたって供養しますよ、というものです。
この『供養』というのが少し曖昧な表現ですが、要は『面倒見ますよ』ということになります。『永代』と合わせると、『未来永劫、ずーっと面倒見ますよ』となります。
変わって永代経は、仏様の教えが永代にわたって受け継がれていきますように、ということを願う法要になります。
この場合、仏様とはお釈迦様のことを指しておりまして、そのお釈迦様が説かれた教えをまとめたのが『お経』。なので『永代経』は『未来永劫、ずーっとお経をいただいていきましょうね』となるわけですね。
永代経と永代供養、似ている言葉ですが、実際には全然違うことだというのが、お分かりいただけたかもしれません。ちなみに一週間後の永代経法要では、仏説阿弥陀経というお経を頂きます。ぜひ皆さんで御唱和出来れば幸いです。
ただ、『お経読むのは良いんだけど、漢文だから何言ってるのか分からないよ。。。』という人がほとんどだと思います。私自身も逆の立場だったらそう思うはずです。
そして、そう思われる方々のために、法話というものがあるわけです。現代語で分かりやすく仏教を解説する、今の人にもきちんと理解できる形で仏教をお届けする、というのが法話の意義です。
今回の法話のテーマは『布施』とさせていただきました。私も法話に向けて、改めて勉強している最中です。法話からも、ぜひ皆さんと一緒に仏教を頂いていければ幸いでございます。
今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。皆さんのお越しを、心よりお待ちしております。
南無阿弥陀仏
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