法善寺の戦い方
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
ソフトバンクホークスが日本一になりました。おめでとうございます。全く隙のない、見事な4連勝でした。素人目から見ると、はっきり言って強すぎです。
以前は人気のセ・リーグ、実力のパ・リーグなんてことも言われていましたが、最近はどちらもパ・リーグが持っていっている感があります。人気の底上げがされているのなら良いのですが、やっぱり個人的には地元の東京や、近い横浜に本拠地を置くチームにも頑張ってもらいたいです。別にファンではありませんが。
これでソフトバンクは日本一4連覇だそうです。何においても一度も日本一になんかなったことのない私には考えられません。本当におめでとうございます。巨人のみなさんはお疲れさまでした。
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エンディング産業展
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さて、本日は父の六七日でございました。六七日と書いて、『むなのか』と読むそうです。
そんな日に合わせて、珍しくお客さんが続けてお二人いらっしゃいました。元々時間を分けてお越しいただく予定だったのですが、最初の方との話が盛り上がってバッティングする事態になってしまいました。大変失礼いたしました。どちらの方からも面白いお話をお聞きすることが出来、大変刺激になりました。ありがとうございました。
そしてお昼頃から、東京ビッグサイトに向かい、エンディング産業展に行ってきました。昨年、一昨年も顔を出している展示会ですが、葬儀や終活にまつわる企業が出展しているほか、エンディング市場の動向なんかを説明するセミナーが開かれています。
あまり奇抜なことはしない法善寺ではございますが、一応こういうところに行って情報のインプットはしています。新しいサービスに触れたり、市場データを仕入れたり、他のお寺さんの実体験を聞いたり、とても勉強になります。ただ、個々のお寺のやりくり、というミクロな視点で開かれるセミナーは少ないので、マクロな視点のお話を聞いて、そこから自分の中でミクロに落とし込む、という感じです。今日は一件のセミナーに参加してきました。
今日参加させていただいたセミナーでは、ざっくりといえば『お寺は今後どうしていったらいいか』というテーマで話がされていました。お寺に求められているもの、お寺と一般の認識の乖離など、様々なテーマについて話がされていましたが、その中で、菩提寺を持たない人に対してどうアプローチしていくか、という議論に多くの時間が割かれていました。
地方に比べ、一都三県は人口流入があり、これによって菩提寺を持たない方が一定数いらっしゃいます。そういった方々に対してお寺とどう縁を結ぶのか、というテーマだったのですが、これは一般企業的な言葉を使って表すと『いかに新規顧客を獲得するか』という事だと思います。築地本願寺なんかがその辺りは上手くて、婚活支援やらヨガ教室やらサロンやら、タッチポイントを増やして多くの方々とのご縁を生み出しています。多くのテレビなんかで取り上げられていますので、ご存知の方も多いんじゃないでしょうか。正に今日も、築地本願寺の安永さんがいらっしゃってお話されていました。
とても勉強になるお話ばかりでしたし、もちろん新しい方とご縁を結ぶのもとても大切だと思いますが、法善寺としては既に門信徒となられている方々とどう関係を深めていくか、という方により重きを置いています。こちらは一般企業的な言葉を使って表せば『既存顧客の掘り起こし』となるのかもしれません。
新規顧客を獲得しに行くのはコスト(金銭的にもマンパワー的にも)がかかりますし、築地本願寺の後追いになると、結局そこと戦うことになり、はっきり言って勝てません。築地本願寺と全く同じことをやれば、資本力とマンパワーとその他あらゆる○○力で弾かれます。
そもそも築地本願寺様に勝とうなんて大それたことは1ミリも思っていませんが、法善寺の門徒さんには『法善寺の門徒で良かった』と心から思ってもらいたいので、そっちを頑張っているつもりです。サタンでも、フィールドや戦い方を選べば十分生き残っていけると思っています。
それでもなんだかんだ、とても面白いセミナーでした。本当に勉強になりました。
明日は3つのセミナーに参加させていただく予定です。正直今年はコロナ関係のセミナーばかりで、あまりラインナップに幅が無かったのですが、少しでも心の琴線に触れたものは参加してきます。
今日も明日も明後日も、日々勉強です。
南無阿弥陀仏
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