法帖・王鐸編スタート
12/21のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
昨日は久々にブログを休んでしまいました。浅草仏教会の忘年会があったのですが、それは関係なく、常識的な時間に帰ったのでブログを書こうと思ったのですが、息子が体調不良に陥ってしまいそれどころではありませんでした。
子供がいるとどうしてもそういった不安定さといいますか、不確定要素が生活に影響してきます。自分のペースを乱されるので嫌だなと思ったりもしますが、そういったトラブルが家庭に風を通してくれるんだよなと何とか納得しています。
当の息子ですが、まだ完治はしていませんが、とりあえず昨日のようなことにはならなさそうです。まあ若い分、治るときは早いので明日にはケロッとしてくれていることを願います。
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法帖・王鐸編スタート ==================
さて、そんな今日ですが書道教室に行ってきました。所属は木曜午後なので明日行こうと思っていたのですが、前述の影響から色んな予定がズレ込んでしまい、今日行くこととなりました。私が今通っている日本教育書道芸術院は、こうやってすぐに振り返られるので本当に助かっています。
ということで二週間ぶりの授業でしたが、今日は前半の法帖について触れようと思います。
前回で三行書きの創作が終わりましたので今日からは新しい課題、ということで王鐸編がスタートです。王鐸(おうたく)は明から清の時代を生きた書家さんで(大体400年くらい前の人)、書道やっている人なら恐らく誰もが耳にしたことのある方だと思います。王鐸の字だけで構成された字典もあるくらい、それはそれは有名な方でございます。
何を隠そう(?)、毎月の臨書の課題は、この王鐸の擬山園帖という書物から引っ張ってきています。今回の法帖の王鐸編を勉強することで、毎月の課題にも良い影響が出ればいいな、という下心もあります。
まず最初の今日は、王鐸の作品をそのまま臨書するのではなく、半紙に四字書きしていくところからです。とはいえ、王鐸の作品は草書・連綿線のオンパレードなのでキレイに4文字を半紙内に均等に配置していくのは不可能です。まあ慣れるためにまずは半紙から書いてみましょ、というノリだと(勝手に)理解して、柔軟に進めていきました。
毎月の課題でも、いったい何の字を書いているのか分からなくなりますが、今日もまさにそんな感じでした。ちゃんと勉強しないといけないのですが、とりあえず今日のところは形だけを真似て筆を動かしてみました。やっぱり相変わらずの難しさです。
先生が仰っていたのは、草書だからくるくると筆が動くところが多くあるのですが、ただの曲線を書いてはだめですよ、とのことです。例えば、写真上部のちょい左に『可』の草書体があります。雑に言えば、平仮名の『お』の点無し、縦画の突き抜け無し、が『可』の草書体になるのですが、ぐるっと回っているところでもずっと同じ調子の曲線ではありません。
私が書いた字が決して正解ではないので、分かりにくかったら申し訳ございません。この『可』の場合、縦画が下に降りてきて、そこから左下に動くところで一回クッと筆が入ります。そしたら次は下から左上に上がるとき、その次は一番左から右側に移るとき、そして最後は一番右から下の連綿線に続くとき、それぞれ筆がクッと入っています。決してカクっと角ばっているわけではないのですが、そこで調子が変わっているわけです。
こういった呼吸感を一文字一文字見ながら臨書していかなくてはいけません。どこまでご本人が考えながら書かれたのかは存じ上げませんが、この筆運びを見るだけで『あぁ、天才なんですね』という気持ちになります。もちろん、これだけの草書をスラスラと扱われているので、大変勉強もなされたんでしょうが。
王鐸シリーズは全10回あります。月に2回ペースで通っているので、王鐸だけで5か月もあるということです。たくさん勉強させていただき、王鐸の筆運びを(可能な限り)マスターしたいと思います。
今日もブログをお読みいただきありがとうございます。年内最後の書道教室も、学び多いものでした。来年も頑張ろう。
南無阿弥陀仏
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