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浄土真宗所縁の場所を巡る旅を振り返る③

こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


昨日引いてしまった風邪ですが、寝て起きたらすっかり良くなっていました。・・・とはなりませんでしたが、昨日の状態が風邪レベル10だとすれば、今日は風邪レベル3くらいにはなっていました。このぐらいの風邪レベルであれば、日常生活には問題ありません。


もちろんソーシャルディスタンスに気を付けたり、コロナ対策はした上ですが普通に生活しました。体調を崩すと、何でもないようなことが幸せに感じます。ありがたや。


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浄土真宗所縁の場所を巡る旅を振り返る③

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さてさて引き続き、2年前の年末に行った旅の中から『浄土真宗所縁の場所』を振り返っていきます。


テーマは変わっても、注意書きは変わりません。あしからず。


今回のシリーズはあくまで『振り返り』ですので、いま旅に出ているわけではありません。私は東京にいます。また、実際に私が訪れた順番ではなくて、まとめるために関連性から順番を決めています。ご容赦ください。ちなみに写真は、全て私が(多分)撮影したものです。


今日は、親鸞聖人が信仰していた、聖徳太子にまつわるお寺をご紹介ていきます。


さあ行くぞい。



『法隆寺』(奈良県生駒郡)

~聖徳太子が建立したお寺・日本の世界遺産第一号~

世界遺産を記念した石碑

南大門

五重塔

金堂

東大門から四脚門までの境内。広すぎ

↑中門


聖徳宗の総本山です。1993年に世界最古の木造建築として日本の世界遺産第1号に選ばれています。聖徳太子が建立した寺だと伝えられ、親鸞聖人もここの聖徳太子を信仰していて、正像末和讃の『皇太子聖徳奉賛(十一首和讃)』を始めとして、多くの和讃を作っておられます。


西院金堂の国宝『釈迦三尊像』は、光背に刻まれた由来記によると、法興31年(621)に亡くなった太子の母、それと翌年に病気となり間もなく亡くなってしまった聖徳太子とその妻に病が治るよう願を掛け作られたそうです。完成を待たずに両名とも亡くなってしまうのですが、所願の通り釈迦像と脇侍の2菩薩像は作り終えられたそうです。つまり釈迦像は、聖徳太子の姿をこの世に留めようとしたものであろうと言われています。


また、東院夢殿の国宝・救世観音像は、聖徳太子在世中にその姿を写した御影(肖像)だと伝えられています。おそらく『法華経』の観音像として、太子を描き出した像であろうという説があります。どれもこれも写真撮影禁止で申し訳ございません。


皆さんご存知の、国宝にも指定されている五重塔は高さ約32.5 メートルで、日本最古の五重塔として知られています。


私にとっては中学の修学旅行ぶりの法隆寺でした。聖徳太子が建てたといわれるお寺で、親鸞聖人も慕っていたのでないかと思います。『法隆寺』という駅があるので、そこから近いかと思っていたら、実は1.5km も離れていたため、20 分ほど歩いて向かいました。寺門をくぐってから中がとても広かったですが、歩いてすべてのエリアを見学することが出来ました。帰りも駅まで歩いたので、法隆寺訪問だけで5km以上は歩いたと思います。確か旅の2日目か3日目の訪問だったと思いますが、この辺りから足の裏が痛くなり始めました。



『叡福寺』(大阪府南河内郡)

~聖徳太子のお墓~

正面の石碑

見真大師堂

弘法大師像

磯長の御廟(聖徳太子のお墓)

↑金堂

↑境内


大阪府南河内郡太子町太子にある真言宗系単立寺院です。金堂裏に聖徳太子、太子の母(穴穂部間人皇女)、そして太子の妻(膳大郎女)を祀ったという横穴式古墳(円墳)があり、叡福寺北古墳(磯長(しなが)の御廟)と称されています。平安時代中期の太子信仰の中で、御廟から聖徳太子のものとされる廟窟偈(びょうくつげ)が発見されたことがよく知られています。


境内には親鸞聖人の名を冠した見真大師堂や、空海上人の弘法大師像などがあり、様々な日本仏教の宗祖により聖徳太子が慕われていたのがわかります。


町名が『太子町』となっている通り、この地域には聖徳太子の存在が根ざしていました。親鸞聖人は聖徳太子のことを倭国の教主(日本に生まれ降りた教えの主=お釈迦様)と慕っていることから、浄土真宗のお寺にとっても大変に所縁の深い場所です。


境内はとても広く、一番奥に聖徳太子のお墓『磯長の御廟』がありました。昨今では、聖徳太子は実は存在しなかったという説も出ているみたいで、ここに本当に遺骨があるのか、様々な想像を膨らませながらお参りさせていただきました。



今日はこの辺で。全国的に有名な法隆寺や叡福寺は、さすがの見応えでした。境内も広いし見所も多いし、疲れますがとても楽しかったです。


明日も『浄土真宗所縁の場所を巡る旅』編をお届けします。師である法然上人所縁のお寺なんかをご紹介しようと思いますので、引き続きお楽しみに。



南無阿弥陀仏

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