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経営業務と住職業務

4/24のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


昨晩から、北海道・知床での観光船事故のニュースが目に飛び込んできています。昨晩の時点では、26人全員の安否が不明とのことでしたが、今朝10名見つかり、ただ全員の死亡が確認されたとのことです。遺された家族、寒い海の中で亡くなっていった方々のことを思うと胸が詰まります。


こういった事故を聞くと、何とも非情な世界であることを痛感します。誰が悪いのか、事故は未然に防げたのか、私は詳しくありませんので何も言えませんが、そんなことを言っても亡くなった命は帰ってきません。交通事故もそうですが、たとえ車が違反行為をしていて100%悪かったとしても、被害に遭うのは歩行者や自転車やバイク側です。世の中はとことん公平ではありません。


まだ見つかっていない方々が1秒でも早く見つかりますように、そして1人でも無事な方がいることを願っています。


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経営業務と住職業務 ================


3月上旬のコロナでのホテル明け隔離から今日まで、バタバタな毎日を過ごしています。お寺の仕事以外に、住職襲職奉告式の準備だったり、明日に迫った本山での法話の準備だったり、年度末の締め作業だったり。細かい仕事の中には、自分じゃなくても良い仕事があったりしますが、そこらへんが上手く振れていない自分自身に課題が残ります。


唐突な話になりますが、この1年半ほど、住職を、というかお坊さん一人という体制で、お寺を運営してきましたが、宗教法人の経営業務と住職業務は、別々の人が仕切った方が良いんじゃないのかな?ということをモヤモヤと考えるようになりました。お寺の規模や個人のキャパもあるので一概には言えませんが、もしかしたらそう思ってる住職って実は多いんじゃないかな?と思ってブログに書き残してみます。


もちろん現実問題として、そうなると人件費も余計にかかるので難しいことは分かっています。ただ私の場合は、法人の代表としては経営面でもっと時間と労力を割くべきところがあると感じていますし、住職としては勉強や教化にもっと時間と労力を割くべきだとも感じています。一人でどちらも務めているせいで、何となくどっちつかずになっていしまっている感じがします。


そういう意味では、副住職期間というのは、純粋にお坊さんとしての能力を上げられる貴重な時間だったんだなと、最近思っています。『全く、親父が早く亡くなったせいで・・・』と恨み節をこぼしていても仕方ありませんが、こんなことに気が付けたのも今の環境下にいるからであって、当時はそんなことを考えても見ませんでした。


もしかしたらですが、そもそも経営と住職って全然違う能力なので、今後は役割分担が進んでいくのかもしれません。住職は1ヶ寺に1人、経営責任者は1人でいくつかのお寺を兼任する、みたいな感じでコストと手間を分散させながらお寺を回していく、みたいな未来が来るのかもしれません。


ただ、どちらも魅力的な仕事であることには変わりありませんし、理想を言えば、きちんとした理念を持った住職が、経営を含めたお寺の全てを掌握することが良いと思います。そのためには、タイムマネージメントや仕事の振り分けなど、まだまだ自分自身上手くできるところがあるはずですので、足掻いてみます。


今日もブログをお読みいただきありがとうございます。では、明日の法話の準備をしてから寝ます。おやすみなさい。



南無阿弥陀仏

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