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肋骨骨折してから初めての書道

8/30のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今日は珍しく、一日中予定で埋め尽くされていました。午前には英語教室(先生側)と書道教室(生徒側)、午後には建替えに向けて設計事務所さんとの打合せ、その後に前職の方々がお寺に遊びに来てくれました。盛りだくさんで気が付けば夜、という感じでしたが充実した日でもありました。


建替えに向けての打合せは、本当に細かいところまで来ています。設計士さん曰く、一般的な建売やマンションであればもう建築をスタートさせる段階に来ているそうですが(建てながら詳細を詰めていく)、見積もりより前のこの時にきちんと詳細を詰めることで、見積もりにアバウトな部分が無くなり、精緻な数字であがってくるそうです。


施工者さんからすると、詳細が分からない中で見積もりを出す際には『えーい、分からないから余裕持って高めに見積もってしまえ』となってしまうそうで(#口が悪い)、それを避けるためにもここで詳細を詰めるのが大事とのことです。納得の理由ですし、建築始まってから『やっぱりもっとお金必要っす』となっても困りますので、根気強く詳細を詰めていきます。


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肋骨骨折してから初めての書道 =========================


さて、そんな今日の午前には書道教室に行ってきました。通常の授業ではなく、東京書作展に向けての作品制作のため、担当の先生に細かく指導していただける回です。肋骨骨折の影響から、ここ最近は筆を握れていなかったのでかなり久しぶりの書道でした。肋骨にまだ痛みはありますが、何とか書けるくらいには治ってきました。


ちなみに、授業とは全然関係のない話ですが、今日書道教室に向けてお寺を出ようとしたときに、かばんの中で墨が漏れまくっていることに気が付きました。原因は墨汁のボトルをかばんに入れたつもりが、墨汁の入った墨池をかばんに入れてしまったことです(#ボケまくってる)。墨池にも蓋はありますがきちんと密閉されているようなものではないので、中で墨が散乱してしまいました。


余裕をもって到着できるスケジュールで動けていたのに、掃除したり、筆などを紙袋に詰め替えたりしていたら、授業開始時間に遅れてしまいました。着いたら着いたで、墨で汚れた紙袋を持って来ているので、先生方から不思議な顔をされてしまいました。ただみなさんとてもやさしく、お寺から持っていった紙袋が墨で濡れて破れているのを見て、新しいものをくださいました。本当に助かりました。ありがとうございました。


本題に戻しまして、作品制作です。久々だったのですが、前回の授業からお寺で書いたものもありましたので、まずはそれらを見ていただきました。いろいろとご指導いただいた後、それらを生かしたうえで作品制作に取り掛かりました。細かい話は抜きにしますが、今日主に言われたのは2点です。


1つ目が、線が直線的過ぎる、転接が角張りすぎている、ということでした。どちらにも共通するのは『硬さ』で、作品全体がとげとげしく見えるとのことでした。これは完全に癖で、どうしても楷書といいますか、活字の書き方が抜け切れていないということでしょうか。


2つ目が、書くのが速すぎる、ということでした。リズムが良いと言えば聞こえがいいかもしれませんがそんな良い意味ではなく、パッパパッパと書いてしまうので線に粘り気がなく、浅い線が多くなってしまっているそうです。もちろん軽く書く字があっても良いのでしょうが、全体がそうなってしまうと宜しくありません。墨が乗っている乗っていないに限らず、筆をじっくりと動かした線というのは意外と見て分かるものです。それによって深みが出るそうですが、私にはそういった線が足りないとのことでした。


なるほどなるほど、と思いながら作品制作に精を出しましたが、言うは易く行うは難しで、なかなか実現させることは難しいものです。今日は5枚ほど書きましたが、結局は前回の授業で書いた作品の方が良い、という結論で終わってしまいました。こういう時、『あれ、進歩してなくね?』と悲しくなりますが、そんな試行錯誤を繰り返しながら長い目で見れば右肩上がりに成長していくのが書道ですので、我慢です。


不安だった肋骨も徐々に治ってきていますし、作品制作には支障がないことが分かりましたので、これからはペースを上げて書きまくっていきます。提出は9月15日、残り2週間ほどですが、出来るだけ頑張ります。折角の機会ですので、上達しないと。お金もかかってますし。


今日もブログをお読みいただきありがとうございます。墨と筆と紙だけなのに、書道って楽しいな。



南無阿弥陀仏

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