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自分は特別じゃない

11/29のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


11月も残り2日、もうすぐ12月がやってくると言う時期でしたが、今日は何だか生ぬるい気温が続きました。まるでこれから台風が来るみたいな、湿度の高い嫌な気候でしたが、時間帯的には何とか大きく降られることなくやり過ごせました。


予報によれば、12月入ってからは寒くなるそうです。東京では、最高気温が15度を下回るようになるみたいですが、まだまだ真冬とは呼べない日が続きそうです。ダウンが登場するのはいつになるのか、下手したら年明けになるんじゃないか、みたいな雰囲気がありますが、何にせよ油断せず体に気をつけて過ごして参ります。


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自分は特別じゃない

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さて、今日は午後に、お檀家さんのご自宅にお邪魔してきました。法善寺の会報誌『家庭通信』には、お檀家さんへのインタビューコーナーがあるのですが、その取材のためです。お檀家さん同士が仲良くなってほしいな、そうなるとお寺に来る楽しみが増えるかな、という思いで続けています。また、私自身もお檀家さんのバックグラウンドなどを知る、良いきっかけにさせていただいております。


今日お話を聞いた方は法善寺の世話人さんで、私がお寺に入ってからはずっとよくいらしている方になります。ただ改めてお話を伺うと、お寺に来るようになったきっかけ、これまでの半生、今の生活、知らないことが沢山出てきます。テレビ番組でいえば『ザ・ノンフィクション』みたいな番組が私は好きだったりするのですが、『人に歴史あり』と言いますか、この手のお話はやっぱとても面白いものです。興味深く聞かせていただきました。


人はどうしても、自分の人生を特別だと思いがちです。主観で捉えるのでそれはそれで間違いはないのでしょうが、そのせいで、何か嫌なことが起きた時に『何で自分だけ?』と思ってしまいます。ただよくよく周りを見渡せば、自分と同じような経験をしている人は多くいて、何も自分が特別じゃないと言うことに気が付きます。


私も2年前に父を亡くし、『親父はまだ若かったのに、なんで死んだんだ』と思ったこともありますが、他のお寺さんでももっと早くにお父さんを亡くされた方だって沢山いますし、私より大変な境遇でお寺を継ぐことになった方だって沢山います。何も自分が特別ではなく、たまたま今回はそういう順番だったのかもしれない、と思ってから少し前向きになれた気がします。


ただそうは言っても、俯瞰した観点でばかり物事を見ていくことは不可能ですので、辛い時は辛いし、苦しい時は苦しいものです。そんな時に、きちんと寄り添ってあげられるお坊さんになりたいなと思います。


今日もブログをお読みいただきありがとうございます。11月も残り1日也。



南無阿弥陀仏

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