落款までが作品
10/31のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
ロサンゼルス・ドジャースがヤンキースとのワールドシリーズを制し、ワールドシリーズ制覇を達成しました。大谷選手と山本選手という二人が主力として所属するチームの優勝は、日本人にとっては感慨深いものがあります。しかも二人とも加入一年目、素晴らしいことです。
私が好きなNBAもそうですが、いくら素晴らしいキャリアを歩んでいても、残念ながら優勝してるとしてないでは段違いの評価を下されるのがアメリカのスポーツです。特に大谷選手は、個人としてはこれ以上ない活躍を続けていましたので、その中での優勝はもはや文句の付け所が無くなってしまったのではないでしょうか。
気が早いですが、来年は投手復活が期待されています。また来シーズンも楽しませてもらいたいと思います。
==============================
落款までが作品
==============================
今日は、昨日に続いてですが、書道教室に行ってきました。通える時は通う、通えない時は通えない、という感じで、もはや自分がどこの枠に属しているのか分からないくらい(本来は木曜午後)、色んな枠で通わせてもらっています。ありがたいことです。
ということで、今日は午前中の枠で参加させていただきました。昨日の夜からの流れなので、二枠連続となります。昨日は二時間ぶっ続けで濫觴(毎月の課題制作)をやりましたが、今日は前半に法帖(古典の勉強や臨書)、後半に濫觴という流れでした。
法帖は現在、私が通っている教室の創設者である大溪洗耳先生の作品の臨書をやっています。大溪先生に限らずでしょうが、誰かの創作を臨書するのは大変です。それが大溪先生の作品となれば、更に難しくなります。
書いた順番で言えば、写真の右が最初で、次に真ん中、そして左です。こういうときに意識するのは空間の取り方で、大溪先生はどういうことを考えながら書いていたのかな、なんてことを想像しながら臨書していきます。
はっきり言って上手く臨書できたとは思っていませんが、自分としては頑張りました。一枚目より二枚目、二枚目よりも三枚目、という感じで最適化されていった気がします。
また今回の目的の一つに、落款の書き方を学ぶということもあります。何を書いた、いつ書いた、どこで書いた、誰が書いた、と言ったことを記すのが落款でして、上手い人は落款まで見事です。というか、そこまで入れて作品になるので、本文に劣らず大事になってきます。
本文に比べると小さな文字になりますが、その中でも潤渇や太細をつけることで味わいが出てきます。また、作品の雰囲気に合わせて書いたり、空間に合わせて書いたりすることも大切です。もっと上達すれば、逆に落款を意識した作品作りも可能になってきます。
やってみると分かりますが、この落款が本当に難しいです。今までは本文を書いたら気を抜いて、惰性で落款を書いていましたが、知れば知るほど最後まで気が抜けません。
ただまあ、これだって昔に比べれば段違いで上達しています。恐る恐る研究科に入った当時の作品を見てみると、本当に上達が実感できます。ちゃんと前進してるんだと自分を落ち着かせ、また引き続き書道ライフを頑張ってまいります。
今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。それにしても、大溪先生の創作は奥深く、ずっと見ていても飽きない。
南無阿弥陀仏
-------------------------------------------------------------
Comments