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葬儀の慣習の違い

8/11のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今日は山の日でした。最近できた祝日ですのであまり馴染みはないのですが、連休好きの日本人にウケそうな、お盆休みを長く出来そうな布石のような祝日だと理解しています。


とは言っても祝日は祝日ですのでありがたく頂戴するべきでございます。旧盆の時期と相まって、平日に比べると多くの方々がお墓参りにいらっしゃっていました。私は少し納骨堂に用事がありましたので、足元に蚊取り線香を焚きながら作業しておりました。


何もしなくても、外にいるだけで汗をかくこの季節です。猛暑日の日数が過去最多を更新中とのことで、まだまだ暑い日が続きそうですが、エアコンに助けていただきながら、みなさん頑張っていきましょう。


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葬儀の慣習の違い

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職業柄、年間で多くの葬儀に関わらせていただきます。都内もあれば、千葉や埼玉や神奈川、たまに北関東やそれ以外もあったりします。一番多いのは都内での葬儀になりますが、比べると他の地域では微妙に異なる慣習があったりして、今でもたまに驚いたりします。


多くの方にとって、年間でそう何件も葬儀に出られることもないと思いますが、記録がてらここのブログにそういった慣習を綴ってみようと思います。ただ、私の個人的な見解ですので、あくまで参考がてらに読んでいただけると幸いです。


まず、いきなりざっくりの印象で申し訳ないのですが、東京の方が葬儀社さんが淡白な印象です。これは良い面も悪い面もありますが、私としては、葬儀社さんがあれこれやって目立つ葬儀よりも、遺族の方々が心静かに故人の方と向き合える時間がある方が良いと思いますので、淡白な葬儀社さんの方が良いかな、という意見です。もちろん、きちんとご遺族に寄り添っている、というのは大前提で必要な気持ちですが。


慣習という部分に当てはまるかは分かりませんが、東京とそれ以外で一番違いを感じるのは火葬時間の長さです。東京の多くの火葬場では、1時間かからないくらいでお骨になります。ただ東京以外ですと、1時間半〜2時間くらいかかるところがほとんどです。そのため、火葬が終わるのを待つ間に昼食を取ったりするわけです。東京ではお茶を飲む程度ですが。


東京が短時間で火葬が終わるのは、火力が強いことに起因しています。地方の方が火力が弱いのですが、その分お骨の形がはっきりと残ります。そのためなのか、収骨前に喪主さんや近しい方数人のみでお骨の確認が入ります。正直、その確認がどういう意味があるのかよく分かりませんが、全身のお骨を確認することができます。確認後に、大きなバットのようなものにお骨を入れて、そこから今度は参列者皆さんで骨壷に収骨していきます。


上記はほんの一例ですが、地域差以外にも、宗派によっていろいろな違いがあることも事実です。浄土真宗は献杯しない、というのはその典型じゃないでしょうか。


献杯以外にも、陰膳、あいばさみ、ということを基本的には浄土真宗ではしません。私が葬儀社なら『なんて紛らわしいんだ』と思わず呟いてしまいそうですが、そこらへんをきちんと把握されている葬儀社さんがほとんどなので感心してしまいます。逆に、把握されていない葬儀社さんがいても、『そりゃ紛らわしいですもんね』という気持ちで接するように心がけているつもりです。


さまざまな違いはあれど、故人の方と向き合う場が葬儀であることに変わりありません。自分のルールを押し付けることなく(もちろん教義的な面で譲れないところはあったりしますが)、ご遺族や参列者の方々に寄り添った葬儀をお勤め出来るように心掛けないといけません。


今日もブログをお読みいただきありがとうございした。結局、気持ちが大事。



南無阿弥陀仏

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