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蘭亭序の全臨 2回目

4/10のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今日は土曜日、天気も良いし花粉もほとんど感じなくなってきたし、何だか気持ちの良い1日でした。土日にしては珍しく法事が入っていませんでしたので、午前中に上野まで散髪しに行ってきました。最近は少し長めにしていたのですが、担当の方とお話して少しスッキリすることに。何だか若返った気分です。


たまたまですが担当の美容師さんと私は同い年で、息子同士が同い年です。腕ももちろん良いのですが、いろんな話が出来るのが楽しくて通っています。いつもありがとうございます。


お昼を食べてから、明日の準備をしました。一段落ついたので、午後2時くらいから2回目の蘭亭序全臨に取り組みました。



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蘭亭序の全臨 2回目

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実は昨日も挑戦していたのですが、お寺がバタバタとしていたので3行書いたくらいでやめていました。どちらにせよ、昨日のは字が大きくなりすぎて最後まで入り切りそうにもなかったので、途中まで書いたやつは捨てて、今日はまた新しく1から書き始めました。

正座しながら書きますが、ひざが痛すぎるので母親からバレーボールで使う膝あてを借りて使いました。途中までは快適だったんですが、今度は段々と膝あての締め付けが痛くなってきてしまいました。また、膝に全体重が乗りますので、膝あてに刺しゅうされているミズノのロゴが紙に跡として残ってしまいましたので、途中からは裏返して、膝の下に置いて使うことにしました。座り位置を変える度に膝あても動かさないといけないのは面倒ですが、やっぱりあると無いでは全然違います。ありがとうございます。


あと、書く時の手ですが、前回は左手を地面に置き、その上に右手を置いて書いていました。しかし、それだと筆が自由に動かないからダメですと先生に言われ、今回は右手を浮かせて書きました。その感覚をつかむのにも、結構時間を使ってしまった気がします。


いずれにしても、最初の内は字の大きさが掴めなくて、どうしても大きくなってしまいます。先生からは1行31~33文字が良いと言われていましたが、1行目を数えてみると28文字しか入りませんでした。ただ、書き終わってから改めて見てみると、字と字の間が結構空いていて、一つ一つを少しずつ詰めていけばあと2文字くらいは入りそうです。塵も積もればなんとやら、です。


今回は最後の行に落款(王羲之蘭亭序龍賢臨)を入れられましたが、先生曰く最後の行の半分くらいで本文は終わらせて、そこから落款がベストとのことでしたので、まだまだ各行詰めていかないといけなさそうです。


一つ一つの字や全体のバランスなど、細かいことを言うとキリがなさそうですが、1回目でご指摘いただいた誤字脱字は修正できたはずです。また、先生曰く、蘭亭序は『之』の書き方が特徴とのことでしたので、そこにも細心の注意を払いました。


『之』は文中に20回出て来るのですが、微妙に一つ一つ形が違います。最後の払いが止めてあったり、上がってたり、下がってたり。連綿線が実線だったり、書かれていなかったり。太かったり、細かったり。そのまんまを完璧に臨書するのはなかなか難しいですが、一つ一つ向き合いながら頑張りました。


ちなみにこの蘭亭序とは、王羲之という方が酔った時に書かれたものだとされています。素面に戻って改めて書き直したそうですが、どれも最初のものを超えられなかったので、今でも最初のものが『蘭亭序』として残っています。そしてそれが書道史上最高の作品と呼ばれています。


こうやって臨書していると、王羲之の線の多彩さに驚かされます。また、酔っていたとは思えないくらい、各行の中心線が保たれています。字単体で見れば傾いているものもありますが(例:1行目真ん中あたりの『會』)、結果として見れば真ん中はビシッとしています。私の臨書はそこがずれているので、まだまだということです。


午後2時くらいから始めた全臨、終わったのは午後7時半くらいでした。所要時間5時間半、お疲れさまでした。


来週の書道教室までに、時間と気力があればもう一度全臨していきたいところです。妻と子供たちが里帰りから戻ってくるまでに仕上げてやります。


引き続きご注目ください。



南無阿弥陀仏

 

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