詐欺電話があったので注意喚起
1/14のブログです。
こんばんは。
法善寺住職の中山龍之介です。
今日は午後に、税務の点検作業がありました。今回は一人で行うやつではなく、浅草仏教会全体で集まって他の部を点検をし合いました。最終的には源泉徴収票、法定調書合計表を取りまとめて、後日浅草仏教会がまとめて提出してくれます。
まだ完全に終わったわけではないのですが、公的機関に提出するのはこれで一区切りとなります。長い長い旅路が終わったような感覚で、少しだけ謎の達成感があります。しばらくは税金と向き合わない生活をしたいものです。
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詐欺電話があったので注意喚起
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そんな今日ですが、お寺に詐欺の電話がかかってきました。いわゆるオレオレ詐欺のような単純な手口ではなかったので、注意喚起の意味も含めてこのブログを使って共有させて頂きます。
最初は、秋葉原のビックカメラの店員(と名乗る者)からの電話でした。私は不在でしたので母が対応したのですが、祖母名義のクレジットカードを不審に利用した人がいたので警察に通報しました、と言われたそうです。
この時点で母からLINEが入り、私もその文面を見る限りでは、クレジットカードが偽造されたのは怖いけど、事前に見つかって良かった、と考えていました。身柄は警察に引き渡したので、後ほど警察から電話があります、と告げられたそうです。
その後警察(と名乗る者)から電話があり、母のカードも偽造されていたと言われ、母の通帳から妙な金額が引かれていないかを確認させられたそうです。銀行のキャッシュカードを切り替えた方が良いと言われ、名前や住所、電話番号を伝えた頃に私がお寺に戻りました。
事前に LINE で状況を把握していたので、母の電話口が警察(と名乗る者)だとすぐに思いました。キャッシュカードを切り替えるための書類を送るだなんだという話を横で少し聞きながら、母の固定電話の液晶を覗くと、相手の電話番号が『表示圏外』となっていました。
そこで、私は少し不審に思いました。というのも、相手が警察なら、下3桁が『110』の電話番号が表示されるはずだからです。
すぐに母に電話を代わってもらうよう伝え、保留にしてもらいました。保留の間に母から、相手の所属部署と名前(万世橋警察署捜査二課の佐々木つよし)を聞き、保留を解き受話器を取って、その情報を相手に復唱しました。そして最後に『本当に警察ですか?』と訊くと、電話はすぐに切られました。
その後、直ぐに警察(本物)に電話をして事の経緯を説明すると、完全に詐欺ですね、と言われました。引っかからなくて良かったですが、私がスルーしていたら正直危ないところでした。母はシッカリしている方だと思いますが、それでも引っかかりかけました。
相手に個人情報は少し取られてしまいましたが、お寺の場合は既にほぼバレているようなものですので、あまり痛手ではないと考えています。というか、すでに向こうは知っていました。祖母の名前と住所と電話番号は、向こうから伝えられたみたいです。
今回の件、私が考えるポイントは以下のとおりです。
●相手は個人情報を既に知っていたので、すぐに怪しいとは思いにくい。
●警察の場合は下3桁が『110』が表示されるはずなので、『表示圏外』となるのは不審である。
●すぐにお金を振り込んでもらうのではなく、銀行口座の情報を得た後にそこから引き出す算段だった。
●店役と警察役の二段構えで連携していて、信憑性を持たせようとしている。
一番大きなポイントは、電話番号だと思っています。もし仮に電話番号が表示されない電話だったら、一度切って、相手が言ってきた警察署に直接電話して、そんな人が本当にいるのか、本当にこの件に対応しているのかを、細かく確認したほうが良いです。
詐欺電話が来るまでは、もしうちにも来たらおとり捜査して捕まえてやりたい、と考えていましたが、相手は少しでもやばいと思ったらすぐに逃げてしまいます。向こうの電話番号はわかりませんし、捕まえるのは本当に難しそうです。結果論ですが、もっと泳がせればよかったのかもしれません。
このブログを読まれている方だけにでも、少しでも注意喚起ができれば幸いです。皆様もどうぞお気を付けて。
今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。詐欺する暇あったら、真面目に働け。
南無阿弥陀仏
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