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順調な楷書と、停滞するそれ以外

1/27のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今日は人間ドックでした。去年より体重が1.5kg痩せたり、目が少し悪くなったり(直前までスマホいじっていたのが敗因か)、背がなぜか伸びていたり(3年連続。目指せ177cm)、色々ありましたが、とりあえず平和に終わりました。


2年前からバリウムを飲んでの胃の検査も始めていて、こちらも慣れたものです。胃を膨らませるための薬と下剤の影響は午後まで残り、そんな中で書道を頑張ってきました。


法善寺のお坊さんは今は残り一機ですので、引き続き体調には気をつけて過ごしていきたいと思います。人間ドックの結果は後日郵送されますが、何事もないことを祈っています。


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2月号課題の書き込み

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さて、ということで今日は午後に書道教室がありました。スケジュールの関係上、2月の課題に費やす時間はたっぷりあるので、今日は最初の一時間を楷書、後半の一時間をかな交じり、という組み合わせで書き込みました。


まず楷書ですが、順調に昇級していることもあってか、先生から結構褒めて頂けました。線が良くなってきた、奥行きが出てきた、とのことで純粋に嬉しいです。本当に先生方のご指導のおかげ様です。ありがとうございます。


ちなみに2月の課題は白居易という方の『間關鶯語花底滑 幽咽泉流氷下難』という句です。最初に仕上げたのが左側の章法で、気を付けたポイントとしては以下の⑤点でしょうか。


①最初の2文字で門構えが続いているため、違いを作る。一つを潰し気味に、一つは開放させて。

②『花』と『底』で左払いが連続するので、違いを作る。

③紙の上部に来ている4文字(間、關、幽、咽)がどれも正方形になりやすい字なので、字形を変える。縦長にする字、横長にする字を意識する。

④『關』と『幽』が近い位置にあり、どちらも『幺』を含んでいるので、違いを作る。『關』は左側を潰し、『幽』は右側を潰した。

⑤『泉』と『氷(冰)』で水が続くので、違いを作る。


意識したことについては上手く表現できたのではないでしょうか。ただ、難しい『鶯』だけでなく、『泉』や『流』や『氷』も、実はあまり書き慣れない字だったので、そこらへんは納得いっていません。


とは言いながらも、左側の章法でまあまあ納得できるものが書けたので、次は少し章法を変えて書いてみました。それが右側の作品ですが、左側との違いはざっくりと以下の3点です。


①『關』『鶯』『花』『底』『咽』『氷』『難』を違う字形で書いた。

②『幽』を一行目の下に持ってきた。スペースが狭かったため、より横潰し気味に書いた。

③『泉』の水を左右で強弱付けてみた。


特に②で触れた『幽』は、我ながら上手く書けた気がします。残されたスペースに合わせた字形、左側がつぶれていて右側が開放されている、という味が出せたんじゃないでしょうか。


ただ、総合的に改めて見ると、やっぱり左側かなー?という気がします。左側の作品の、紙の上部に来ている4文字が良い感じです。大体作品に目をやる時にはそこらへんを見られるのですが、そこの出来が良いという事はこっちの方が良いという事でしょう。


何にせよ、色々考えながら書いて、それなりに納得できるものが出来たので楽しかったです。


そして後半は、かな交じりに取り掛かりました。

今月の課題は、若山牧水の『うす墨に なぎさの砂の うるほへる 冬のゆふべを 千鳥なくなり』という句です。正直言ってかな交じりは楷書のように順調ではなく(ていうか楷書以外は停滞)、今週もいろいろ悩みながらやりましたがまだまだ手ごたえはありません。


ただ、先生から『楷書の時と同じように、一つの文字の中でも線の太細を意識してみてください』とご指導を頂き、何だか先が見えた気がしました。おそらく、これまで何十回と仰っていただいたようなアドバイスなんだと思いますが、なぜか今日の私には刺さりました。


ちなみに、そのアドバイス前に書いたのが左側に見切れている作品で、アドバイス後に書いたのが中央の作品です。左側は先生に直されているので見辛いかもしれませんが、ちょっと見ただけでも作品の雰囲気が違うのが自分では分かります。特に『砂』なんてのは、面白い表情出せたんじゃないでしょうか。


潰すところと開放するところを意識するなど、まだまだ直すべき点は多いですが、頂いたアドバイスを心に留めて、これから書きこんでやろうと思います。


今日は2時間で計9枚くらい書きました。考えながらやりましたので、結構疲れました。ただやっぱり書道は楽しいですね。課題提出までは残り3回、頑張って全ての課題を仕上げ切りたいと思います。


またこのブログでもアップしますので、楽しみにしていただけると嬉しいです。



南無阿弥陀仏

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