3つの理解
9/17のブログです。
こんにちは。
法善寺住職の中山龍之介です。
今朝お寺に行ってみると、みずほ銀行から手紙が届いていて、一番近くの稲荷町支店が無くなって上野支店に統合されるとのことでした。何を隠そう、法善寺として一番使っている銀行がみずほでしたので、これは大問題です。
稲荷町支店は歩いて5分くらいだったのですが、上野支店は秋葉原と御徒町の間くらいなので歩いたら20分以上かかります。ネットバンキングにすればいいじゃない、という声が聞こえてきそうですが、仕事柄どうしても現金を扱うので、ネットバンキングだと手数料だけ取られて、銀行に行く手間は無くならないのでダメなんですね。
最近不手際が目立つみずほ銀行ですし、この際メインバンクを替えるのもありですが、結局みずほ稲荷町支店と同じくらい近いメガバンクがありませんので困っています。とりあえず、来年の2/14(なぜかバレンタイン)までは稲荷町支店はあるそうなので、それまでに方向性を決めようと思います。
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3つの理解 =========
さて、昨日の夜は今年度2回目の声明学園の授業でした。ちなみに来週の23日はお彼岸期間中のためお休みとなります。声明学園では、一般的な祝日でも授業は行いますが、お彼岸や年末年始やお盆(7月)はお休みとなります。なので来週はお休みです。
私が所属する第二学年の科目は、先週から引き続き『文類偈 真四句目下』でございます。文類偈は正信偈によく似た偈文ですが、読まれるタイミングが異なります。そして読み方も正信偈ほどは多くなく(九品十通と呼ばれます)、よく使われるもので言えば『草四句目下(早草)』と『真四句目下』です。ということで第二学年では、真四句目下の勉強から始まります。
真四句目下は、書道で言えば楷書の様な感じです。字を音の上げるところ、下げるところ、跳ねるところ、なまるところ、こういったところを一つ一つきちんと発声していかなければいけません。テンポもゆっくりで、草四句目下は4行で一息とされていますが、真四句目下は1行で一息です。末寺で一番重い唱え方が真四句目下ですので、ゆっくりと、丁寧に発声していくんですね。
きちんと発声する分、難易度も上がりますし、疲労度も増します。こういう時に、先週も書きましたが、『10声出せるなら4に抑えて、あとは聞く方に神経を使う』ということを思い出し、良い意味で脱力しながら声を出していきました。それでも疲れますが、ずっと声を張るよりも良いお勤めが出来たんじゃないかと思います。
声明の練習は、耳で理解すること、頭で理解すること、そして体で理解することの3つがあるのかな~と、最近ふわっと考えています。
耳で理解するというのは、聞いて音程やリズムを覚えるということで、良い先生や先輩のお勤めを聞くことが何よりの練習となります。まずは、耳で理解するというのが一番大事な気がします。
頭で理解するというのは、節を見て『こういう場合はこういう風に読むんだな』と理解することで、馴染みのない和讃を読むときや、人に説明するときなんかは頭で理解していないといけません。幸い私は天才じゃないので、『そこはこんな感じで』という形では説明できません。頭できちんと理解して、それをアウトプットしていくタイプです。
そして体で理解するというのは、今回の真四句目下の練習もそうですが、やっぱり声に出して実際に何度も何度も繰り返して練習することです。耳で聞いたことがあっても、節などを読んで理解していても、実際に声に出すのとはまるで違います。古臭いかもしれませんが、やっぱり鍛錬は必要だと思います。鍛えれば、喉だって強くなります。
まだまだ私はどの理解も足りないので、声明学園の授業は本当に良い練習になります。真四句目下はあと2週続きますので、引き続きの鍛錬を頑張ります。
南無阿弥陀仏
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