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7月のお寺の掲示板

7/1のブログです。


こんばんは。

法善寺住職の中山龍之介です。


今日から7月になりました。私一人の体調不良なんか関係無く時間は過ぎていきますし、夏に向かってどんどん暑くなっていきます。というか、もはや夏ですね、ここから梅雨が明けるのが怖いくらいです。


それにしても、今年の梅雨はよく降ります。これはこれで気持ち良いくらいですし、夏の水不足とかは気にしなくて良さそうです。何事も適材適所、今年の梅雨は梅雨の役割を全うしてくれそうです。


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7月のお寺の掲示板

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さて、今日から7月ということで、お寺の掲示板を新しくしました。何を書こうかと悩みましたが、何となく夏っぽい漢詩のフレーズをチョイスしてみました。


書いたのは『臥看青天行白雲』という7文字で、日本語に訳すと『横になり、青空に白い雲が流れていくのを眺めている』となるみたいです。原っぱにでも寝そべって、空と雲を眺めているシーンが想起されます。


この言葉は、蘇舜欽(そしゅんきん)という方の『暑中閒詠』という漢詩から引用したものです。漢詩全体を読むと、下記のようになります。


【原文】

嘉果浮沈酒半醺

牀頭書冊乱粉粉

北軒涼吹開疎竹

臥看青天行白雲


【日本語訳】

水に浮かべた果物は浮き沈み、お酒でほろ酔い気分

枕元の書物はごちゃごちゃのまま

北側の小部屋は涼しい風が吹き、まばらな竹群を抜けてくる

横になり青空に白い雲が流れていくのを眺めている


こう読むと、実際には部屋の中で寝そべって窓から空を眺めていたことが分かりますが、まぁ大差ないので見逃してくださいませ。


書の作品としての評価ですが、一文字目の『臥』とその横に来ている『行(草書)』の潤渇の対比は上手くできた気がします。ただ少し大きく空いた行間空は、評価の分かれどころかもしれません。個人的には、ちょっと空きすぎたと思っていますが。


また、落款にも潤渇の表現がつけられたら良かったですね。全部墨がたっぷりになってしまいましたので。


7月中はこの掲示板でやっていきますので、お盆などの際にご注目していただけると嬉しいです。


今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。7月こそ健康でいよう。



南無阿弥陀仏

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